2021年09月

2021年09月30日

選択式】
〇各科目3点以上、合計24点以上
・ただし、「労働一般常識」は2点救済の可能性が高く、1点救済の可能性もある。
・「国民年金法」は2点救済の可能性がある。

択一式】
〇各科目4点以上、合計44点以上
・救済科目はない。


<速報と比べて変更した箇所>
・速報では、選択式の総得点を「25点以上」としていましたが、確報では、選択式の総得点を「24点以上」と、1点引き下げました。
・他の変更箇所はありません。



<簡易解説
※速報の際にコメントしたものも残しています。今回、付け加えた部分は部分です。

・選択式については、「労働一般常識」の2点救済される可能性はかなり高いものと思われます。というのも、佐藤塾の成績分析診断の集計では、4点、5点を取れている人がほとんどなく、3人に1人が1点、3人に1人が2点、残りの人が0点ないしは3点という状況であり、ある意味、3点満点の試験になっているからです。佐藤塾集計でも0点の方が12%に達していますので、全受験者に焼き直すと0点が30%を超える可能性もあり、それゆえ、「労働一般常識」は1点救済となる可能性もあると考えられます。なお、1点救済になるかどうかは、1点以下の割合が50%を超えることはほぼ間違いないので、0点が30%を超えるかどうかにかかっています。

選択式労一1点救済がなされる可能性ですが、上記のとおり、「0点の得点の受験生が30%を超えるかどうか」につきますが、選択肢が20ある場合と、今回の選択式労一のように4択となっている場合とでは、得点分布が大きく変わってきます。たとえば、選択肢が4択の場合に、全くわからず、あてずっぽうに解答した場合でも、期待される得点は、1つの肢で0.25点を得点できる計算となりますから、「0.25+0.250.250.250.25」で「1.25」となり、1点者が最も多く、次いで0点者、2点者の順になります。この場合に0点となる人の確率は、「0.75×0.75×0.75×0.75×0.75」で「23.7%」となり、30%に届きません。ただ、佐藤塾の最終集計の労一の選択式の正答率は、「A:28%、B:42%、C:36%、D:38%、E:15%」ですから、受験生全体の正答率はこれより下がるはずですので、仮にA:20%、B:25%、C:25%、D:25%、E:10%」だとしたら「30.4%」となり、この場合、1点救済されることになりますので、全くありえないとも言い切れません。


・続いて救済が考えられる科目が「国民年金法」になりますが、佐藤塾の成績分析診断の集計では、2点以下の割合が3割を超えていますので、2点救済の可能性があります。ただ、昨年(令和2年)の本試験では、2点以下の割合が3割を超えた「労基・安衛」には救済は入らず、2点以下の割合が約27%で1点以下が割合が約8%しかなかった「健康保険法」がぎりぎり2点救済となっていますので、「国民年金法」2点救済の可能性は五分五分といったところでしょうか。

・現時点のデータを見る限り、選択式に関しては、労一、国年以外の科目の救済は無さそうです。

・択一式については、例年の傾向からみて、合格ラインは昨年同様の44点が濃厚です。

ただし、速報の時点では、択一式については、「44点が濃厚ではあるものの、45点もあり得る」のではないかというところでしたが、最終的には「44点が濃厚ではあるものの、43点もあり得る」のではないかというところです。というのも、当初の平均点(41.5~41.6点)よりも、最終ラインの平均点(40.8点)が大きく下がったからです。昨年の平均点は、40.8点であり、この得点には昨年の没問が加味されていませんので、0.4~0.5点程度上げて考えなければなりませんから、択一式の合格ラインのベクトルの向きはむしろ下がる方向にあります。

・現時点のデータを見る限り、択一式に関して救済されそうな科目はありません。


※なお、ここに掲載している合格ラインは、成績分析診断のデータを元にした佐藤塾の見解であり、合格を保証するものではありません。




2021年09月28日

どうしても学習を後回しにしがちになるのが一般常識です。
受験生に苦手な科目をお聞きすると、多くの方が一般常識と回答します。

さて、一般常識というと、「労一」、「社一」という分け方とは別に、「法令」と「白書・統計数値」(以後、ここでは「白書」と記載します。)に大別されますが、実は、フルパック☆プラスは一般常識対策を意識・強化したカリキュラムになっています。

というのも、次の図をご覧ください。


一般常識の充実


ある大手予備校(A予備校)では、労一3コマ、社一3コマ、白書1コマです。
また、違う大手予備校(B予備校)では、労一3コマ、社一3コマ、白書2コマです。

これに対し、佐藤塾のフルパック☆プラスでは、労一4コマ、社一4コマ、白書2コマと、労一、社一のコマ数が各々1コマ(=2.5時間)分、多いことになります。

これが何を意味するかというと、たとえば、労一のように細かい法令をたくさん扱う場合でも、それぞれの法令の制度趣旨(その法令が作られた時代(歴史)的背景や目的)についても取り上げ、講義でお伝えする時間を割くことができ、その分、テキストも割と詳しく掲載することが可能です。
(実は、佐藤としみ講師は、制度趣旨を説明することに長けています。)
(テキストが詳しいといっても、前年の労一テキストは226ページ、社一テキストは202ページです。)

ところが、労一または社一の講義が3コマの場合には、講義時間が短い分、テキストはある程度、簡易にせざるを得ません。
なぜなら、テキストが詳しい割に解説時間が少ないと、テキストには載っているにもかかわらず、講義では取り上げない箇所が多くなってしまうからです。
テキストに載っていると、当然、受講生は覚えなければならない箇所だと思うはずですので、解説してほしいという要望が強くなります。
(最初から、テキストは詳しく、講義時間が短いとうたっている講座であれば別ですが・・・)

場合によっては、受講生の気持ちとして、「テキストに載っているのに、どうして講師は説明してくれないんだ!!」という、ある意味、クレームのようになってしまうことも考えられますので、講義時間が少ない場合には、テキストにはあまり詳しく掲載しないことが無難になります。

ところが、フルパック☆プラスの一般常識は、十分な講義時間と情報量の多いテキストで構成されています。
このようにフルパック☆プラスは、上記A予備校、B予備校に比べると労一1コマ、社一1コマ(場合によっては、白書1コマ)ほど多くの講義時間を割いているうえに、更に、白書解きまくり(白書のアウトプット講座)が2コマ、弱点克服講義が1コマ(なお、弱点克服講義は1コマ3.5時間)と、白書のアウトプット講義とまとめ講義が加わりますので、一般常識の法令、白書ともに十分な講義時間を割いて、対策を施していくことができます。

したがって、一般常識対策を万全にしておきたい方は、フルパック☆プラスをぜひお選びください。
フルパック☆プラスをお選びいただくことが、自然と一般常識対策の強化につながることを意味します。



2021年09月27日

講座をご検討いただいている方からのご質問を受けました。

『「フルパック」と「フルパック☆プラス」のどちらにすればいいですか?』というものです。
実は、この質問は、ガイダンスなどを実施した際に、一番多く聞かれる質問です。

順を追って、説明させていただきます。


1.「フルパック」と「フルパック☆プラス」の違いは?

次の図のように、「フルパック」にはなくて、「フルパック☆プラス」(以後、「プラス」と呼びます。)にある講座は、「白書・統計数値解きまくり」という白書・統計数値のアウトプット講座に、「主要6科目選択式トレーニング」「横断対策講座」「弱点克服講義」を加えた4講座になります。
(プラスの図で、紫色で塗られた部分がフルパックに加わっている講座です。)


フルパック☆プラスとフルパックのカリキュラム図


2.「フルパック」と「プラス」の選ぶ基準は?

①次のような方は「プラス」をお薦めします。
・今年の択一式の得点より「10点」以上、伸ばしたい
「基礎」からみっちり学習をしたい
・最近、自分の「記憶力」に自信が無いという方
白書・統計数値対策を万全にしておきたい方

②今年の本試験の択一式の得点で考えてみた場合・・・
45点以上の方 ⇒ 「フルパック」
45点未満の方 ⇒ 「プラス」
をお薦めします。


3.「プラス」の大きな目的は、択一式の得点力のアップと白書・統計数値対策

「プラス」には、択一式の得点をアップするために必須となる「横断」整理と、主要6科目選択式対策のトレーニング、選択式労一・社一対策の2講座が入っています。
簡単に4講座の概要をご説明しておきます。


① 「横断対策講座」

横断学習をすると択一式の得点がアップする理由は、「気づき」が早くなるからです。
たとえば、消滅時効の年数を問う問題で、2年なのか5年なのかは、横断学習をしていればすぐに正解することができます。
ところが横断学習をしていないと、考えた挙句、正解にたどりつくことになります。
ここで重要なのは、たとえ正解できたとしても、「時間」を失うということです。

横断項目をしっかり学習できていると、瞬時にわかる問題が多くなり、その結果、「空き時間」が生まれ、同時に「心のゆとり」がでてきます。
その時間を見直しにあてることで、3~5点のアップが見込め、合格ラインを突破することが可能となります。
よく、「後で考えたら、できるはずの問題だったのに・・」と言う方がいますが、これは「見直しできる時間さえあれば、拾える問題だったのに・・」と置き換えることができます。

択一式の時間対策は、「早読み」や「飛ばし(正解がわかったらあとの選択肢は見ない)」ではなく、「気づきの早さ」で十分カバーできるのです。



② 「主要6科目選択式トレーニング

インプット講義が一通り終了した直前期に差し掛かる頃、「インプット講義でやったことをすっかり忘れてしまった。」という方が中にはいらっしゃいます。
そこで、インプット講義終了後に、主要法令(労基・労災・雇用・健保・国年・厚年)のまとめの講座をご用意いたしました。
いわば、インプット講義終了後の忘れかけた時期に行うダブルインプットというべき講座です。

ただし、単なるまとめでは、重要箇所の繰り返しを行うだけになってしまいます。
そこで、選択式対策にも役立つよう、選択式に特化したインプット講座としました。

ここでは、プレミアムテキストを使って講義を展開していきます。
各科目3時間ですので、講義終了後は、選択式対策のためのテキストの読み込みをするのもよし、ここでまとめたことを起点に、各科目の総まとめを行うのもよしだと思います。

穴埋め形式の「トレーニングノート」と「解答」をお配りして、書き込むトレーニングをします。
今年の本試験でも効果を発揮したと仰る方もいらっしゃいした。
この主要6科目の選択式の対策ができれば、残る選択式は、労一、社一の2科目ということになります。



③ 「白書・統計数値解きまくり」

白書や統計数値に関する学習は、自分一人で学習するとしたら、厚生労働白書や労働経済白書に目を通し、数ある各種統計数値を押さえなければなりません。
漏れがないように学習しようと思うと相当な時間を要し、だからといって必ずしも得点できるとは限りません。

例年、選択式の労一、社一で出題された場合、苦戦を強いられる問題が多く、かなりの学習を積んできた方でも、一筋縄ではいきません。

第一、どこまで覚えればいいのかがわからず、他の法令科目とは学習の仕方や目の付け所も違うため、苦手とされる方が多いのが特徴です。

そこで、資格学校が行っている白書講座を受講し、白書や各種統計を要約したテキストを読み返すことで、重要箇所を頭に入れていくことをしていく方が効率的です。
ただ、テキストと講師の解説で要点を押さえていきたいものの、なかなかすんなり頭に入らないのも事実です。

「白書・統計数値解きまくり」は、白書のインプット学習を終えた方を対象に、試験委員が狙いそうな箇所を実際に問題として落とし込み、「覚えたはずと錯覚している箇所」をあぶりだしていきます。

ここで一度、痛い思いをしておけば、その箇所は本試験では間違えることはないはずです。

白書・統計数値のアウトプット講座は珍しく、「白書・統計数値解きまくり」は、佐藤塾の中でも評判の高い講座です。



④ 「弱点克服講義」

最後にどうしてもお伝えしておかなければならない重要項目
を、ここでは取り上げます。
ここ数年は、ご要望の多い「白書・統計数値対策」を行っています。

「白書・統計数値対策講座」が白書のインプット講座であり、「白書・統計数値解きまくり」が白書のアウトプット講座、そして、「弱点克服講義」が白書のまとめ講義の位置付けです。

この3つの講座に、直前期に行われるプレミアム答練(一般常識)を加えて、選択式労一・社一対策を十分に施していこうという狙いがあります。

「弱点克服講義」を気に入っていただける方も多く、お配りした「まとめ冊子」を本試験会場まで持っていかれれる方もいらっしゃるようです。

※弱点克服講義の単体売りはしておりません。



4.「フルパック」と「プラス」の受講者はどちらが多い?

佐藤塾は択一式を伸ばしたい人が多く集まりますから、択一式が30点台の人が多く、そのため「プラス」を選ぶ人が多いです。
(他の予備校で学習したものの、一向に得点が伸びないという方が、最後の駆け込み寺として門をたたくケースが多いからです。)
また、「合格しました!」との結果報告を聞く限りでは、合格した方は「プラス」の方が多いように見受けられます。

ただ、元々、択一式45点以上の得点の方は、過去問対策や横断対策は既にできているが多いため、インプット講義をしっかり受講していただいたうえで、テキストの読み込みをその都度行っていただければ高得点を期待できることから、「フルパック」で十分だと思われます。

ただし、択一式が高得点の方であっても、選択式対策を十分に施しておきたいという方は、「プラス」をお選びください。



それぞれの方の置かれた状況に応じて、お決めいただければ幸いです。

なお、フルパック☆プラスに関しては、8月24日付ブログにも掲載していますので、ご確認ください。



今年の本試験の択一式の問題を振り返ってみることはとても大事なことです。

ただ、今回の本試験で、まだ、傷の癒えない方にとっては、本試験の問題冊子を開いて自ら学習することに抵抗がある人もいるでしょう。

そこで、さらりと今年の本試験問題を振り返る手立てとして、2つのやり方をご用意いたしました。

一つは、本試験の主要な問題だけを講義視聴し、解説を聴いて確認してしまう方法です。
これは、「2021本試験択一式詳細解説」と今後実施される「2021年度本試験合否を分けた問題はこれだ」の2つのセミナーをお聞きいただくことで、今年の問題の骨子を押さえることができます。
(どちらも期間限定ですが、Webで無料で視聴することが可能です。)

もう一つは、これから実施する「ランチタイム・スタディ」です。
これは、11時30分を目途に、佐藤塾ブログで、今年の本試験問題を毎日1問ずつアップしていきますので、日々、確認することができます。

アップする問題の順番ですが、選択式、択一式の両方を混ぜこぜにして、正答率が高い問題からの掲載とします。
当初の問題は解きやすいと思われますから、入っていきやすいのではないかと思われます。

正答率順(易しい問題順)で、問題自体の正答率も表記していますので、問題を解く前に、「この問題を間違えるとまずいぞ!」などと意識して臨むことができます。

「問題→答→解説→コメント」の順に掲載しています。

10月1日(金)より行います。
土日祝祭日も休まず実施していきます。

平日だけでなく、土日祝祭日も実施していく理由は、この後に続く、「ランチタイム・スタディ2022統計数値」の開始を早めたいからです。
「ランチタイム・スタディ統計数値」は、たくさんの方から期待しているとのお言葉を頂戴しており、佐藤塾で学習している方は元より、他社さんでの受講の方や、独学の方、また、合格者の方など、幅広い方に活用していただいています。
よって、「ランチタイム・スタディ2021本試験」を年内に終了させ、早めの白書・統計数値対策を施す機会をお届けしたいと考えています。

「ランチタイム・スタディ2021本試験」では、お昼休み休憩で昼食をとったあとの一息つく時間帯を利用して、2021年本試験の問題の中で、1問を確認するだけですから、さほど時間も取られず続けていくことができるのではないでしょうか。

  
まずは、始めてみてください。


それでは、10月1日からスタートしますので、お楽しみに!



2021年09月17日

「通学のWebフォローと通信Webの違い」がよくわからないというご質問がありますので、ブログでご案内しておきます。

通学でお申込みの場合には、LIVE講義に出席しても欠席しても、LIVE講義の5日後からWebフォローとして、Webで講義が何度でも視聴することができます。
(詳しくは、「通学講座にはWebフォローが付いています。」をご覧ください。)

一方、通信Webの場合は、Web配信開始の数日前に教材(テキスト、講師レジュメ等)が送られてきますので、それを受け取っていただき、Web配信開始日以降、講義を受講していただくことになります。

この2つの違いの大きなものとしては、テキスト・講師レジュメ等の講義で使用する教材の受け取り方の違いが挙げられます。
通学でお申込みの場合には、教材はすべて東京本校窓口で受け取っていただくことになります。
通信Webの場合は、講義で使用する教材は、すべてご自宅に郵送で届きます。
(ただし、スクーリングでLIVE講義に出席した方で、先にテキストをお持ちの方については、テキストは郵送物の中に入っていません。)

したがって、通学でお申込みの場合で、LIVE講義を欠席してしまった場合に、Webフォローで講義を視聴する場合には、特に講師レジュメが手元にない状態で講義を受けていただくか、Webフォローで講義を視聴する前に、辰已本校に取りに来ていただく必要があります。

これが面倒という方は、通学ではなく、通信Webでお申込みをして、スクーリングでLIVE講義に出席している方もいらっしゃいます。

もう一つの違いが、「Webフォローの視聴開始日」と、「通信Webの視聴開始日」に違いがあることです。
通常、通信Webの方が視聴開始日が遅くなります。
これは、お手元に教材が届いてから視聴開始となるからです。

この2つの違いがありますので、LIVE講義に全出席しようと思っている方でも、あえて通信Webで申し込む方もいらっしゃいますし、視聴開始日が早い通学で申し込む方もいらっしゃいます。

ご自身の利便性に合わせて考えてみてください。