2021年03月

2021年03月31日

「ランチタイム・スタディ2021統計数値」の70日目は、「「令和元年度雇用均等基本調査」の概況(企業調査)」から「女性の雇用管理の実態」の調査記載内容です。


女性の雇用管理の実態

【「令和元年度雇用均等基本調査」の概況(企業調査)】

(1)正社員・正職員の男女比率及び構成比

正社員・正職員に占める女性の割合は、25.7%となった。

これを職種別にみると、総合職20.1%限定総合職32.5%一般職32.3%、その他24.1%となっている。

[職種別正社員・正職員の男女比率]
職種別正社員・正職員の男女比率

<ポイント>
・正社員・正職員は、男性3人に対し、女性1人の割合です。(約25%)

・総合職は、男性4人に対し、女性1人の割合です。(約20%)

・一般職、限定総合職は、男性2人に対し、女性1人の割合です。(約33%)



女性の正社員・正職員に占める各職種の割合は、一般職42.3%と最も高く、次いで総合職38.8%限定総合職12.7%の順となっている。

[男女別職種別正社員・正職員割合]
男女別職種別正社員・正職員割合



<ポイント>
・正社員の女性で割合が多い順は、①一般職、②総合職、③限定総合職の順になります。

・女性の正社員が10人いたとしたら、総合職、一般職がそれぞれ4人ずつ、限定総合職が1人、その他が1人の割合になります。

・正社員の男性で割合が多い順は、①総合職、②一般職、③限定総合職の順になります。

・男性の正社員が10人いたとしたら、総合職が5人、一般職が3人、限定総合職が1人、その他が1人の割合になります。



明日もがんばりましょう。



2021年03月30日

「ランチタイム・スタディ2021統計数値」の69日目は「令和元年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の推定予想問題です。


<問題(働く女性の実情)>

〔問〕 働く女性の実情に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「令和元年版働く女性の実情」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 令和元年の女性の労働力率を年齢階級(5歳階級)別にみると、「25~29歳」と「45~49歳」を左右のピークとし、「35~39歳」を底とするM字型カーブを描いているが、左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率、右のピークの「45~49歳」の女性の労働力率は8割を超え、M字型の底の値は7割を超えている。

B 10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「25~29歳」である。

C 配偶関係別に令和元年の女性の労働力率をみると、未婚者は66.7%、有配偶者は56.0%、死別・離別者は31.9%となっており、いずれも昨年より上昇している。

D 年齢階級別に未婚者の女性の労働力率をみると、「25~29歳」が最も高い。

E 年齢階級別に有配偶者の女性の労働力率をみると、「45~49歳」が最も高い。



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step1 正解は・・・


B


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step2 解説

A 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。

B ☓ (令和元年版働く女性の実情) 10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「60~64歳」(15.3ポイント上昇)である。なお、10年前と比べて上昇幅が最も大きいのが「25~29歳」となるのは、有配偶者の女性の労働力率である。

C 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。配偶関係別に令和元年の女性の労働力率を前回と比較してみると、未婚者は65.9%から66.7%に上昇、有配偶者は55.0%から56.0%に上昇、死別・離別者は31.7%から31.9%に上昇となっており、いずれも昨年より上昇している。

D 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。

E 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。


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step3 コメント

・令和元年版働く女性の実情からの出題です。Aの左右のピークとボトムの年齢は必ず押さえておくべきですが、もう1歩、踏み込んで、それぞれの労働力率のおおまかな数値を押さえておきたいところです。すなわち、左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率は8割を超え、右のピークの「45~49歳」の女性の労働力率は昨年までは8割までは届かなかったのが、今年は8割を超え、M字型の底の値は7割を超えている」ところまで知っておきましょう。このことからも、グラフ全体の形はM字型から台形に近づきつつあることがわかります。

・Bにあるとおり、10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「60~64歳」になります。ここは、雇用確保措置が進んでいることから伸びていると理解してください。

・D及びEの『「年齢階級別の未婚又は有配偶者女性の労働力率」をみると、未婚者では「25~29歳」(92.9%)が最も高く、有配偶者は、「45~49歳」(79.3%)が最も高い。』というのは、左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率が高いのは、未婚者が寄与していて、右のピークの「45~49歳」が労働力率が高いのは、有配偶者が寄与しているからといえます。



明日もがんばりましょう。




2021年03月29日

「ランチタイム・スタディ2021統計数値」の68日目は「令和元年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の過去問焼き直し問題(択一式)です。


<問題(働く女性の実情)>

〔問〕 働く女性の実情に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「令和元年版働く女性の実情」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 「令和元年版働く女性の実情」によれば、我が国の女性労働力率を年齢階級別にみると、出産・育児期に低下し、育児終了後に高まるという傾向がみられ、M字型カーブを描くといわれる。M字型カーブが示すピークとピークの間の年齢階層で最も労働力率が低くなるのは令和元年では35~39歳階級である。

B 「平成10年度版労働白書」及び「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均(速報)結果の概要」によれば、女性の就業意欲の高まり、サービス産業化等を背景に女性の職場進出が進んでおり、女性の労働力率は昭和50年の45.7%から令和元年は62.0%に上昇しており、年齢階級別にみると、出産・育児期に当たる30~34歳層でも、この間、労働力率は上昇している。

C 「平成24年版男女共同参画白書(内閣府)」によると、女性の年齢階級別労働力率は、その形状から、M字カーブと呼ばれているが、有配偶者の労働力率が上昇してきたことが寄与して、M字のカーブが以前に比べ浅くなっている。

D 「令和元年版働く女性の実情」では、令和元年の女性の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳と45~49歳を左右のピークとするM字型カーブを描いているが、M字型の底は昭和54年に25~29歳から30~34歳に移動して以来30~34歳となっていたが、比較可能な昭和43年以降初めて35~39歳となった。その後、平成27年には、再び30~34歳となったものの、平成28年から令和元年は35~39歳となっている。

E 「令和元年版働く女性の実情」によれば、配偶関係別に令和元年の女性の労働力率をみると、未婚者では66.7%、有配偶者では56.0%となっており、未婚者の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳が最も高くなっている。



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step1 正解は・・・


B


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step2 解説

A 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H12-3B改)

B ☓ (平成10年度版労働白書、労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均(速報)結果の概要) 女性の就業意欲の高まり、サービス産業化等を背景に女性の職場進出が進んでおり、女性の労働力率は昭和50年の45.7%から令和元年は「53.2%」に上昇しており、年齢階級別にみると、出産・育児期に当たる30~34歳層でも、この間、労働力率は上昇している。なお、本肢の「62.0%」は、令和元年平均の労働力率である。(H11-5B改)

C 〇 (平成24年版男女共同参画白書) 本肢のとおりである。(H25-3B)

D 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H21-4B改)

E 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H21-4C改)


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step3 コメント

・「令和元年版働く女性の実情」を中心とした過去問の焼き直し問題です。Bの誤りを見分けるのが難しかったと思います。労働力率は、2020年平均で62.0%であり、男性は71.4%、女性は53.2%となります。働く女性の実情の女性の年齢階級別の労働力率の数字を見たあとでは、随分、低い数値だと思われたかもしれませんが、15~19歳(22.1%)、65歳以上(18.0%)が含まれていますので、全体では5割強となります。


[女性の年齢階級別労働力率]

M字型カーブ



明日もがんばりましょう。




2021年03月28日

学習を進めていく中で、「あれっ!こういう場合はどうなるんだっけ?」と疑問に感じたり、いろいろ考えているうちに深みにはまって混乱してしまうことなどは誰しも必ずあるはずです。

ですが、いちいち気にしていたら学習が進まなくなってしまうので、「まぁ、いいか。」と、受け流してしまうことも多いことでしょう。
(実はこれもりっぱな能力です。)

確かに、細かい疑問をすべてにおいて解決していくことは無理なことです。
また、試験対策上、細かいところに時間を割くのもあまりお薦めできません。

そこで、今後、日曜日には、他の受講生の方が抱いた疑問の中で、ここは知っておいた方がいいと思われる箇所を抜き出し、「学習意欲が高まる!素朴な質問・疑問」コーナーを設けます。

これは、インプット講義における「質問カード」で、これはという質問を取り上げて、ご質問があった事項とその回答を記載します。

質問とその回答を知ることで、学習の意欲が高まることが期待できます。

ここでは質問と回答を普通に読み流していただいても構いませんが、ご自身で質問の意図を整理し、できればその答を頭の中で思い描いていただいてから、回答の文章をお読みいただくと効果的だと思われます。

なお、ご質問いただいた方のプライバシーに関することは一切掲載いたしませんので、実際に質問をしていただいた方は心配しないでください。
逆に、掲載されたら、深みのあるいい質問だったと思っていただいてよいと思います。

ただし、本試験に出題されるかどうかというと、応用的な側面が強いため、それほど頻出論点とはいえません。
なので、目を通していただいた際に、言っている意味がわからなかったとしてもさほど心配する必要はありません。
読み物として、気楽な気持ちで目を通していただくのもいいでしょう。

それでは、来週の日曜日から開始しますので、お楽しみに。



2021年03月27日

「ランチタイム・スタディ2021統計数値」の67日目は「令和元年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の過去問で選択式です。


<問題(働く女性の実情)>

1 我が国の女性の労働力率を縦軸にし、年齢階級を横軸にして描画すると、あるローマ字の型に似ており、我が国の女性の労働力率は A 字型カーブを描くといわれている。令和元年の我が国の女性の労働力率を、年齢階級別に描いてみると、25~29歳層と B 歳層が左右のピークとなり、35~39歳層がボトムとなっている。

2 日本の女性の労働力率が特徴的なのは、アメリカ、フランス、イタリア、ドイツ、スウェーデンの女性の年齢階級別の労働力率が描くカーブが、日本の男性のそれと同じように概ね C 型の形状となっているからである。また、 A 字型カーブのボトムの位置を、長期的に時系列比較をしてみると、 D に移動している。

3 このボトムが、このような方向に移動しているのは、晩婚化や高学歴化の進展の影響と女性のライフサイクルにおいて、結婚、出産、育児を退職の理由にしない女性が増えていることが影響している。これには、昭和60年に、勤労婦人福祉法が雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法律に改正され、次いで平成3年に E が制定されるなど、次第に女性が働き続けることが可能となる環境が整いはじめた効果も見逃すことができない。




step1 選択肢を見ない状態で、答を紙に書いてみてください。
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step2 次の選択肢の中から答を選んでください。



Aの選択肢
① M  ② N  ③ U  ④ V

Bの選択肢
⑤ 40~44  ⑥ 45~49  ⑦ 50~54  ⑧ 55~59

Cの選択肢
⑨ 三角形  ⑩ 台形   ⑪ 菱形  ⑫ 長方形

Dの選択肢
⑬ 上向き  ⑭ 下向き  ⑮ 右向き  ⑯ 左向き

Eの選択肢
⑰ 男女共同参画社会基本法
⑱ 次世代育成支援対策推進法
⑲ 短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律
⑳ 育児休業等に関する法律



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step3 正解は・・・



A → ① M

B → ⑥ 45~49

C → ⑩ 台形

D → ⑬ 上向き

E → ⑳ 育児休業等に関する法律

※主に「令和元年版働く女性の実情」による


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step4 コメント

・「令和元年版働く女性の実情」からの出題で、平成17年本試験の選択式そのものです。M字型カーブはほぼ解消されたとの報道もありますが、女性の社会参加は国が力を入れている項目です。特に東京オリンピック・パラリンピック組織委員会での女性蔑視と受け取れる発言が問題になるなど、今年の本試験では特に、男女共同参画については目が離せない箇所となっています。



明日もがんばりましょう。