2021年02月
2021年02月19日
「ランチタイム・スタディ 2021統計数値」の36日目は、「労働力調査(基本集計)」から「雇用の動向」の推定予想問題です。なお、この分野における過去問でめぼしいものはありませんので、省略しています。
<推定予想問題(雇用の動向)>
〔問〕 雇用の動向に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は、「労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。
A 就業者数は、2020年平均で6,676万人と、前年に比べ減少し、就業率は、2020年平均で60.3%と、前年に比べ低下した。
B 就業者に占める雇用者の割合は89.5%と前年に比べ上昇した。
C 正規の職員・従業員を男女別にみると、男性は2,345万人と前年に比べ減少、女性は1,194万人と前年に比べ減少となった。非正規の職員・従業員を男女別にみると、男性は665万人と前年に比べ減少、女性は1,425万人と前年に比べ減少となった。
D 役員を除く雇用者を雇用契約期間別にみると、無期の契約は2020年平均で3,728万人と、前年と同数、有期の契約は1,429万人と前年に比べ減少となった。
E 就業者を産業別にみると、「宿泊業,飲食サービス業」は2020年平均で391万人と、前年に比べ29万人の減少、「製造業」は1,045万人と18万人の減少などとなった。一方、「医療,福祉」は862万人と19万人の増加となった。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step1 正解は・・・
C
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step2 解説
A 〇 (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 本肢のとおりである。
B 〇 (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 本肢のとおりである。
C ☓ (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 正規の職員・従業員を男女別にみると、男性は2,345万人と3万人の「増加」、女性は1,194万人と33万人の「増加」となった。なお、後段部分は正しい。
D 〇 (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 本肢のとおりである。
E 〇 (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 本肢のとおりである。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step3 コメント
・「労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要」から、雇用の動向の問題です。多くが減少となっている中で、正規の職員・従業員は男女ともに増加しています。ベクトルの向きが他と違うので気を付けておきましょう。
明日もがんばりましょう。
2021年02月18日
雇用の動向
【労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要】
(6)就業者が最も減少した産業は「宿泊業,飲食サービス業」で29万人の減少
就業者を産業別にみると、「宿泊業,飲食サービス業」は2020年平均で391万人と、前年に比べ29万人の減少、「製造業」は1,045万人と18万人の減少などとなった。
一方、「医療,福祉」は862万人と19万人の増加となった。
<ポイント>
・ここは、例年、増減する産業がその年ごとに入れ替わるところですが、「宿泊業,飲食サービス業」の大幅な減少は2020年の特徴です。
・「製造業」の減少は、景気後退を意味しています。
・「医療,福祉」に関しては、例年、一貫して増加しています。
・念のため、「製造業」は約1,000万人、「医療,福祉」は約900万人、「宿泊業,飲食サービス業」は約400万人であることも頭に入れておきたいところです。
(7)週間就業時間別の雇用者の割合は、週43~48時間以上の各区分で低下
休業者を除く雇用者のうち週間就業時間が60時間以上の者の割合をみると、2020年平均で6.1%と、前年に比べ0.4ポイントの低下(10年連続の低下)となった。
(8)休業者は80万人の増加
就業者のうち休業者数は、2020年平均で256万人と、前年に比べ80万人の増加(8年連続の増加)となった。
なお、休業者数の256万人は、比較可能な1968年以降で過去最多、80万人の増加は、前年と比較可能な1969年以降で過去最大の増加幅となっている。
明日もがんばりましょう。
2021年02月17日
雇用の動向
【労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要】
(4)正規の職員・従業員は36万人の増加、非正規の職員・従業員は75万人の減少
正規の職員・従業員数は、2020年平均で3,539万人と、前年に比べ36万人の増加(6年連続の増加)となった。非正規の職員・従業員数は、2,090万人と75万人の減少(前年と比較可能な2014年以降で初めての減少)となった。
正規の職員・従業員を男女別にみると、男性は2,345万人と3万人の増加、女性は1,194万人と33万人の増加となった。
非正規の職員・従業員を男女別にみると、男性は665万人と26万人の減少、女性は1,425万人と50万人の減少となった。
役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は37.1%と1.1ポイントの低下となった。
<ポイント>
・正規の職員・従業員数は約3,500万人で、非正規の職員・従業員数は約2,100万人です。
・正規の職員・従業員数は男女とも増加し、非正規の職員・従業員数は男女とも減少しています。特に、非正規の職員・従業員数は75万人の減少ですから、大幅に減っています。
・役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合の「37.1%」は重要です。また、昨年までは非正規の職員・従業員の割合が上昇していましたが、今回は減っています。ここは大きな特徴といえます。
(5)役員を除く雇用者のうち有期の契約は38万人の減少
役員を除く雇用者を雇用契約期間別にみると、無期の契約は2020年平均で3,728万人と、前年と同数、有期の契約は1,429万人と38万人の減少となった。
<ポイント>
・無期の契約は減っていませんが、有期の契約は減っています。正規が増え、非正規が減っていることと連動して押さえておきましょう。
明日もがんばりましょう。
2021年02月16日
雇用の動向
【労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要】
(1)就業者 ――就業者は48万人の減少
就業者数は、2020年平均で6,676万人と、前年に比べ48万人の減少(8年ぶりの減少)となった。
男女別にみると、男性は3,709万人と24万人の減少、女性は2,968万人と24万人の減少となった。
(2)就業率 ――就業率は0.3ポイントの低下
就業率(15歳以上人口に占める就業者の割合)は、2020年平均で60.3%と、前年に比べ0.3ポイントの低下(9年ぶりの低下)となった。
男女別にみると、男性は69.3%と0.4ポイントの低下、女性は51.8%と0.4ポイントの低下となった。
(3)雇用者は31万人の減少
就業者を従業上の地位別にみると、雇用者数は2020年平均で5,973万人と、前年に比べ31万人の減少(11年ぶりの減少)となった。
自営業主・家族従業者数は666万人と9万人の減少となった。
就業者に占める雇用者の割合は89.5%と0.2ポイントの上昇となった。
<ポイント>
・就業者に占める雇用者の割合の89.5%は、9割に届かないものの約9割であると認識しておいてください。
明日もがんばりましょう。
2021年02月15日
<推定予想問題(労働力人口の動向)>
〔問〕 労働力人口の動向に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
A 労働力人口は、2020年平均で5,946万人と、前年に比べ34万人の減少となった。
B 2020年平均の労働力人口を男女別にみると、男性は4,323万人と5万人の減少、女性は2,544万人と14万人の減少となった。
C 労働力人口比率は、2020年平均で62.0%と、前年に比べ0.1ポイントの上昇となった。
D 2020年平均の労働力人口比率を男女別にみると、男性は7割を超えており、女性は5割を超えている。
E 非労働力人口は、2020年平均で4,204万人と、前年に比べ7万人の増加となった。このうち65歳以上は15万人の減少となった。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step1 正解は・・・
D
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step2 解説
A ☓ (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 労働力人口は、2020年平均で「6,868万人」と、前年に比べ「18万人」の減少(8年ぶりの減少)となった。なお、本肢は、15~64歳(生産年齢人口に当たる年齢)の労働力人口の記述である。
B ☓ (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 2020年平均の労働力人口を男女別にみると、男性は「3,823万人」と5万人の減少、女性は「3,044万人」と14万人の減少となった。
C ☓ (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 労働力人口比率は、2020年平均で62.0%と、前年に比べ0.1ポイントの「低下」(8年ぶりの低下)となった。
D 〇 (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 本肢のとおりである。2020年平均の労働力人口比率を男女別にみると、男性は71.4%と7割を超えており、女性は53.2%と5割を超えている。
E ☓ (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 非労働力人口は、2020年平均で4,204万人と、前年に比べ7万人の増加となった。このうち65歳以上は15万人の「増加」となった。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step3 コメント
・数字自体を丸暗記する必要はありません。誤りである場合、明らかな間違いとしている場合が多いため、それに気が付けば正解にたどりつくことができます。
明日もがんばりましょう。