2020年05月

2020年05月31日

横断対策講座の4コマ目にくる「横断答練」の得点が思ったほど取れなくて、しょんぼりしている人はいませんか。

今回は、横断対策講座受講後の復習の仕方のご案内です。

今年は、LIVE講義を実施できなかったため、横断対策講座④で実施する横断答練(満点=20点)の結果がわかりません。
ただ、例年のことからだいたい見当はつきます。

予想平均点:10点
受講された2.5人に1人は、8点~11点の得点(ボリュームゾーン)に入っていると思われる。
予想最高得点:(かなり仕上がっている人でも)16点


8点~11点のボリュームゾーンにいる方は、もう一息、がんばるだけで、上位になることができます。
ただし、ランクを付けるとしたら、「Sランク:14点以上、Aランク:11~13点、Bランク:9~10点、Cランク:6~8点、Dランク:5点以下」となりますので、ぼやぼやしていると下位に転落してしまいます。

したがって、「得点が思わしくない!」と思ったとしても、落ち込んだり嘆いたりする時間はありません。
仮にC、Dランクだったとしても、ちょっとのがんばりで、ボリュームゾーンにいる人達を一気にごぼう抜きできますから、とにかく復習することに徹しましょう。


復習の仕方は、次の通りです。


①横断答練の「問題冊子」と「解説冊子」を開き、間違えた問題」の問題と解説を読み込み横断テキストと照らし合わせて理解する。
→それだけで、その単元の重要項目の2~3割程度は理解したことになります。

「横断テキスト」で問題として出題された箇所以外を確認しておく。
→①で挙げた以外の法令の重要項目(特に講義で取り上げて解説した箇所)を復習します。

間違えてしまった問題ごとに、①②の繰り返しをしてください。

たとえば、問1、問3、問5・・・問19のように、仮に奇数問題をすべて間違えたとすると、次のような手順で復習をしてください。

問1は、「保険者及び行政官職名等」の問題でした。
行政官職名の整理は保険者等の中に表でまとめられていますから、横断テキストの(4)保険者等(16~17ページ)を開いて、出題されている問1のA~Eに関しては、問題文と解説文でチェックすると共に、ひとつひとつ横断テキストで確認していきます。

その後、横断テキストの(4)保険者等(16~17ページ)の中の、今回の問題では取り上げられなかった項目も見ていきます。
特に、講義で指摘したところは、念入りに頭に叩き込みます。

問3は、「被保険者」の問題でした。
問3のA~Eで問われたところに関しては、問題文と解説文でチェックすると共に、横断テキストの(5)被保険者(18~21ページ)を開いて、被保険者の整理をします。

その後、横断テキストの(5)被保険者(18~21ページ)の中の、今回の問題では取り上げられなかった項目も見ていきます。
特に、講義で指摘したところは、念入りに頭に叩き込みます。


同じように、問5、問7、問9、問11、問13、問15、問17、問19の復習を行います。

続いて、正解したものの、十分に理解していなかった問題を取り上げ、同じ要領で復習します。

最後に、演習問題は十分な理解の元に正解できた問題は、その単元の横断テキストをさらっと読みます。
また、今回、問題として取り上げられていない単元についても、一読し整理しておきます。


佐藤塾の横断対策講座は、横断答練があることが特長のひとつです。
なぜ、横断答練を付けたかというと、インプット講義を聴いただけでは理解できたかどうかがよくわからない場合が多く、なんとなくわかったと錯覚してしまう危険性があるからです。
横断答練で理解できていたかどうかを確認し、うまく活用することで効果的な復習ができます。


横断対策がしっかりできると、択一式の得点が飛躍的に伸びます。
それだけに、復習のしがいがあります。
信じてやりきってみてください。



2020年05月30日

以前のブログで「年金の学習は3段階で攻略すべき」という内容を書かせていただきました。

その最初に学習すべき「年金給付」の学習の仕方をご案内します。

年金給付は、大きく分けると「老齢」「障害」「遺族」と分かれ、通常は〇〇年金という名称でそれぞれの給付が行われます。
(老齢基礎年金、障害厚生年金、付加年金、寡婦年金、加給年金額、振替加算、等)

それぞれについて、「支給要件」「支給額」「支給期間」がありますから、それぞれの年金給付ごとにまとめてみてください。
〇〇年金は、「どういうときに・どのくらい・いつからいつまで出る」かを押さえてしまうのです。


支給要件額期間




①どういう要件が整ったらもらえるかがまずきますが、上の図のように、②支給額が縦軸、③支給期間が横軸のようになり、四角形の面積がもらえる総支給額となるわけです。

これは、年金相談で聞かれる順番と同じす。
相談者は、まず「私は年金をもらえるのでしょうか?」という質問が最初にくる質問となります。
今までの保険料の支払い履歴などを調べて回答します。
そして、もらえるとなると、「いくらもらえますか?」と聞かれますので、額の計算を行い、偶数月に2か月分ずつもらえることをお伝えします。
最後に「いつから(いつまで)もらえるのですか?」という質問を受けることになります。
(その後は、手続きの仕方に進みます。)

この3つを各年金種類ごとにまとめていきます。
自分が年金相談を受ける立場になったつもりで相手に説明するようなイメージで取り組むといいでしょう。

先日のブログで取り上げた「暗記効率を爆上げするテクニック4選!【受験生必見】」の中に、「最強の暗記法との呼び声高い『他人に説明法』」がありました。
他人に説明することが理解していることにつながることが書かれていましたが、まさにこれが、聞いてくれる相手がいなくても、自分の頭の中で他人に説明するように、「〇〇年金の支給要件は・・・」、「〇〇年金の支給額は・・・」、「〇〇年金の支給開始年齢は・・・」、「〇〇年金の支給停止・消滅事由は・・・」を繰り返します。
そうすることで、それぞれの給付の理解が進みます。

更に応用バージョンとして、「〇〇年金を繰り上げた(繰り下げた)場合にはどうなる?」、「2つの給付の支給要件がどちらも満たされたらどうなる?」「障害の程度が増減したらどうなる?」などと、重なったり、条件が変わった場合にどうなるかに進むことになりますが、その場合にも、基礎が固まっていれば混乱せずに学習していけます。
そして、この応用バージョンの部分が試験で問われます。
ここが、できる人とできない人の分かれる問題となるのです。

ぜひ、試してみてください。



6月からは、ランチタイム・スタディを平日だけでなく、土・日・祝日もアップしていきます。
アップする時間は、平日と同じ11時半(目途)にします。

理由は、今のペースでいくと、本試験前までに全部、終わらない可能性があるからです。
本試験の超直前まで統計数値のためにブログをご覧いただくのは、申し訳ないので、このようにさせていただきます。

したがって、6月6日(土)が初めての土・日・祝日のアップとなります。
6月からは、情報を毎日、お届けしますので、よろしくお願いします。


こんな記事がありました。

雇用情勢は急激に悪化:実質的な失業率は4月に4%近くまで上昇か

コロナ解雇が止まらない…拡大なら失業率6.7%の衝撃試算


今年の試験対策の数字としては、次の数字を覚えてください。

完全失業者数162万人完全失業率2.4%で、男性の方が女性よりも、完全失業者数・率ともに高い。
解説】【過去問】【推定予想問題(択一式)】【推定予想問題(選択式)

有効求人倍率は、1.60倍で前年よりも減少した。
解説】【推定予想問題

就業者数は、6,724万人60万人の増加)。
就業率60.6%(0.6ポイントの上昇)。
解説】【推定予想問題


記事の中に、次のような文章があります。

「前月から107万人減少した4月の就業者数(季節調整値)を、実質的な失業者とみなした場合には、失業者は279万人に達し、失業率は4.1%となる計算だ。
また、新規求職者数も107万人に増加するとすれば、有効求人倍率は4月の1.32倍(季節調整値)から0.82倍へと一気に1倍割れになる計算だ。」

前年から60万人ふえた就業者ですが、わずか1か月で107万人減少と記事にありますから、一気に前年増加分が吹き飛んだことになり、大幅な減少になります。
有効求人倍率も、一気に1倍を切るとなると、かなりの急下降ということになります。


本試験で問われるこれらの数字を押さえた後に、その数字を前提として記事を読むと、出てくる数字に実感がわきますね。
関連のブログとして、ちょっと前にアップしたものがありますから、こちらも参考にしておいてください。

【関連】
最悪301万人が失業恐れと試算 コロナ打撃、リーマン超え


こんな記事がありました。

不妊治療、児童手当を拡充 「出生率1.8」実現へ 少子化大綱

この中で、「希望出生率1.8」とあります。

さて、ここで問題です。

Q1.現在(本試験で問われる)の合計特殊出生率は「いくつ」でしょうか。

Q2.過去最低の合計特殊出生率は「いつ」で、その数値は「いくつ」でしょうか。

Q3.1990年に起きた1989年の合計特殊出生率を「何」ショックといいますか。














[解答]

A1. 1.42 (平成30年(2018)人口動態統計(確定数)の概況

A2. 2005年の1.26  【解説】 【過去問

A3. 1.57ショック 【解説