2019年07月

2019年07月31日

「ランチタイム・スタディ2019統計数値」の103日目は、「平成28年度職場のパワーハラスメントに関する実態調査(委託事業)」から「パワーハラスメントの実態」の調査記載内容です。

「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の主旨については、2月21日の佐藤塾ブログの『ランチタイム・スタディ 2019統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)
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パワーハラスメントの実態

【平成28年度職場のパワーハラスメントに関する実態調査(委託事業)】

(1)パワーハラスメントの発生状況等

従業員向けの相談窓口で従業員から相談の多いテーマ(従業員から相談の多い上位2テーマ)は、パワーハラスメント(32.4%)が最も多く、メンタルヘルス(28.1%)、セクシュアルハラスメント(14.5%)を上回っている。

過去3年間に1件以上パワーハラスメントに該当する相談を受けたと回答した企業は、36.3%である。

過去3年間にパワーハラスメントを受けたことがあると回答した従業員は、32.5%であり、4年前の前回調査から7.2ポイントの増加となっている。

パワーハラスメントを受けたと感じた者が、「何もしなかった」と回答した比率は40.9%であり、その理由として「何をしても解決にならないと思ったから」、「職務上不利益が生じると思ったから」と回答した比率が高い。


(2)パワーハラスメントの予防・解決に向けた取組状況

パワーハラスメントの予防・解決に向けた取組を実施している企業52.2%であり、企業規模が小さくなると実施比率は相対的に低くなるものの、平成24年度と比較するとすべての従業員規模の企業で比率が高くなっている。

パワーハラスメントに限らず、従業員向け相談窓口を設置している企業は73.4%であり、企業規模が小さくなると設置比率は相対的に低くなるものの、平成24年度と比較するとすべての従業員規模の企業で比率が高くなっている。



明日もがんばりましょう。



2019年07月30日

お待たせしました。
「ランチタイム・スタディ2019統計数値」の102日目は「平成29年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の推定予想問題です。

「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の主旨については、2月21日の佐藤塾ブログの『ランチタイム・スタディ 2019統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)
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<問題(働く女性の実情)>

〔問〕 働く女性の実情に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「平成29年版働く女性の実情」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 平成29年の女性の労働力率を年齢階級(5歳階級)別にみると、「25~29歳」と「45~49歳」を左右のピークとし、「35~39歳」を底とするM字型カーブを描いているが、左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率は8割を超え、右のピークの「45~49歳」の女性の労働力率は8割までは届かず、M字型の底の値は7割を超えている。

B 10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「60~64歳」であった。

C 配偶関係別に平成29年の女性の労働力率をみると、未婚者は63.9%、有配偶者は53.6%、死別・離別者は30.8%となっている。

D 年齢階級別に女性の労働力率をみると、未婚者で労働力率が最も高いのは「25~29歳」(91.4%)であり、有配偶者で労働力率が高いのは「45~49歳」(77.0%)である。

E 未婚者で10年前と比べて最も労働力率の上昇幅が大きいのは「60~64歳」であり、有配偶者で10年前と比べて最も上昇幅が大きいのは「30~34歳」である。



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step1 正解は・・・


E


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step2 解説

A 〇 (平成29年版働く女性の実情)本肢のとおりである。平成29年の女性の労働力率を年齢階級(5歳階級)別にみると、「25~29歳」(82.1%)と「45~49歳」(79.4%)を左右のピークとし、「35~39歳」(73.4%)を底とするM字型カーブを描いているが、M字型の底の値は1.6 ポイント上昇し、73.4%となった。

B 〇 (平成29年版働く女性の実情)本肢のとおりである。

C 〇 (平成29年版働く女性の実情)本肢のとおりである。

D 〇 (平成29年版働く女性の実情)本肢のとおりである。

E ☓ (平成29年版働く女性の実情)未婚者で10年前と比べて最も労働力率の上昇幅が大きいのは「60~64歳」であり、有配偶者で10年前と比べて最も上昇幅が大きいのは「20~24歳」である。


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step3 コメント

・平成29年版働く女性の実情からの出題です。難しかったと思います。Aの左右のピークとボトムの年齢は必ず押さえておくべきですが、もう1歩、踏み込んで、それぞれの労働力率を押さえておきたいところです。すなわち、「左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率は8割を超え、右のピークの「45~49歳」の女性の労働力率は8割までは届かず、M字型の底の値は7割を超えている」ところまで知っておきましょう。
・Bにあるとおり、10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「60~64歳」になります。ここは、雇用確保措置が進んでいることから伸びていると理解してください。
・Dの「年齢階級別に女性の労働力率をみると、未婚者で労働力率が最も高いのは「25~29歳」(91.4%)であり、有配偶者で労働力率が高いのは「45~49歳」(77.0%)である。」というのは、左のピークの「25~29歳」の労働力が高いのは、未婚者が寄与していて、右のピークの「45~49歳」が労働力率が高いのは、有配偶者が寄与しているからといえます。
・Eの「有配偶者で10年前と比べて最も上昇幅が大きいのは「20~24歳」である。」というのは、結婚しても仕事を辞めなくなった人が多いことがわかります。



明日もがんばりましょう。




2019年07月29日

「ランチタイム・スタディ2019統計数値」の101日目は「平成29年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の過去問2で選択式す。

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<問題(働く女性の実情)>

1 我が国の女性の労働力率を縦軸にし、年齢階級を横軸にして描画すると、あるローマ字の型に似ており、我が国の女性の労働力率は A 字型カーブを描くといわれている。平成28年の我が国の女性の労働力率を、年齢階級別に描いてみると、25~29歳層と B 歳層が左右のピークとなり、30~34歳層がボトムとなっている。

2 日本の女性の労働力率が特徴的なのは、アメリカ、フランス、イタリア、ドイツ、スウェーデンの女性の年齢階級別の労働力率が描くカーブが、日本の男性のそれと同じように概ね C 型の形状となっているからである。また、 A 字型カーブのボトムの位置を、長期的に時系列比較をしてみると、 D に移動している。

3 このボトムが、このような方向に移動しているのは、晩婚化や高学歴化の進展の影響と女性のライフサイクルにおいて、結婚、出産、育児を退職の理由にしない女性が増えていることが影響している。これには、昭和60年に、勤労婦人福祉法が雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法律に改正され、次いで平成3年に E が制定されるなど、次第に女性が働き続けることが可能となる環境が整いはじめた効果も見逃すことができない。




step1 選択肢を見ない状態で、答を紙に書いてみてください。
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step2 次の選択肢の中から答を選んでください。



Aの選択肢
① M  ② N  ③ U  ④ V

Bの選択肢
⑤ 40~44  ⑥ 45~49  ⑦ 50~54  ⑧ 55~59

Cの選択肢
⑨ 三角形  ⑩ 台形   ⑪ 菱形  ⑫ 長方形

Dの選択肢
⑬ 上向き  ⑭ 下向き  ⑮ 右向き  ⑯ 左向き

Eの選択肢
⑰ 男女共同参画社会基本法  ⑱ 次世代育成支援対策推進法  
⑲ 短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律  ⑳ 育児休業等に関する法律



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step3 正解は・・・



A → ① M

B → ⑥ 45~49

C → ⑩ 台形

D → ⑬ 上向き

E → ⑳ 育児休業等に関する法律

※主に「平成29年版働く女性の実情」による


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step4 コメント

・「平成29年版働く女性の実情」からの出題で、平成17年選択式そのものです。M字型カーブはほぼ解消されたとの報道もありますが、女性の社会参加は国が力を入れている項目であり、目が離せない箇所です。



明日もがんばりましょう。





2019年07月27日

どうやら最低賃金が東京では1,000円を超えるようです。

最低賃金3%超引き上げへ 全国平均900円超す

特に、企業規模が比較的小さい企業にとっては、このあと10月にくる消費税の引き上げもあって、Wのコスト増になり、悲鳴が聞こえてきそうです。

参考までに・・



2019年07月26日

「ランチタイム・スタディ2019統計数値」の100日目は「平成29年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の過去問です。

「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の主旨については、2月21日の佐藤塾ブログの『ランチタイム・スタディ 2019統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)
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<問題(働く女性の実情)>

〔問〕 働く女性の実情に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「平成29年版働く女性の実情」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 「平成29年版働く女性の実情」によれば、我が国の女性労働力率を年齢階級別にみると、出産・育児期に低下し、育児終了後に高まるという傾向がみられ、M字型カーブを描くといわれる。M字型カーブが示すピークとピークの間の年齢階層で最も労働力率が低くなるのは平成29年では25~29歳階級である。

B 「平成29年版働く女性の実情」によれば、女性の就業意欲の高まり、サービス産業化等を背景に女性の職場進出が進んでおり、女性の労働力率は昭和50年の45.7%から平成30年は52.5%に上昇しており、年齢階級別にみると、出産・育児期に当たる30~34歳層でも、この間、労働力率は上昇している。

C 「平成24年版男女共同参画白書(内閣府)」によると、女性の年齢階級別労働力率は、その形状から、M字カーブと呼ばれているが、有配偶者の労働力率が上昇してきたことが寄与して、M字のカーブが以前に比べ浅くなっている。

D 「平成29年版働く女性の実情」では、平成28年の女性の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳と45~49歳を左右のピークとするM字型カーブを描いているが、M字型の底は昭和54年に25~29歳から30~34歳に移動して以来30~34歳となっていたが、比較可能な昭和43年以降初めて35~39歳となった。その後、平成27年には、再び30~34歳となったものの、平成28年、平成29年は35~39歳となった。

E 「平成29年版働く女性の実情」によれば、配偶関係別に平成28年の女性の労働力率をみると、未婚者では63.9%、有配偶者では53.6%となっており、未婚者の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳が最も高くなっている(91.4%)、としている。


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step1 正解は・・・


A


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step2 解説

A ☓ (平成29年版働く女性の実情) 平成29年の女性の労働力率を年齢階級別にみると、M字型カーブで、最も労働力率が低くなるのは、「30~34歳階級」である。(H12-3B改)

B 〇 (平成10年度版労働白書、平成29年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H11-5B改)

C  〇  (平成24年版男女共同参画白書) 本肢のとおりである。(H25-3B)

D 〇  (平成29年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H21-4B改)

E 〇 (平成29年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H21-4C改)


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step3 コメント

・平成29年版働く女性の実情からの出題です。今回は、Aがすぐに誤りだと気づくため、容易に正解できると思います。



来週もがんばりましょう。