2019年03月
2019年03月26日
「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の主旨については、2月21日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。
若年者の雇用動向
【労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要】
(1)「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」は9万人減少
「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」(いわゆるフリーター)は、2018年平均で148万人となり、前年に比べ9万人の減少となった。
男女別にみると、男性は66万人と4万人の減少、女性は77万人と5万人の減少となった。
「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」を年齢階級別にみると、15~24歳は2018年平均で61万人と、前年に比べ3万人の減少、25~34歳は82万人と6万人の減少となった。
<ポイント>
・「フリーター」とは、「15~34歳の男性又は未婚の女性(学生を除く)で、パート・アルバイトして働く者又はこれを希望する者」のことをいいます。試験の際には、ニート(若年無業者)とフリーターを混同しないよう気をつけましょう。
・フリーターは減少してきていますが、男女別では女性が多く、年齢層別では25~34歳の方が15~24歳よりも多いことも気に留めておいてください。
明日もがんばりましょう。
2019年03月25日
「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の19日目は、「労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要」から「雇用者の雇用形態別の構成(正規・非正規など)」の推定予想問題です。
「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の主旨については、2月21日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。
<推定予想問題(雇用者の雇用形態別の構成(正規・非正規など))>
〔問〕 雇用者の雇用形態別の構成(正規・非正規など)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
A 2018年平均の役員を除く雇用者は5,596万人となり、このうち正規の職員・従業員は3,476万人と53万人の増加となった。一方、非正規の職員・従業員は2,120万人と84万人の減少となった。
B 2018年平均の女性の正規の職員・従業員は1,137万人であり、非正規の職員・従業員は1,451万人となった。
C 非正規の職員・従業員を男女、年齢階級別にみると、男性は2018年平均で65歳以上が最も多く、次いで55~64歳となった。女性は45~54歳が最も多く、次いで35~44歳などとなった。
D 役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合を年齢階級別にみると、65歳以上は2018年平均で7割を超え、15~24歳は5割を超えている。
E 非正規の職員・従業員を男女、現職の雇用形態についた主な理由別にみると、男性は2018年平均で「自分の都合のよい時間に働きたいから」とする者が最も多く、次いで「正規の職員・従業員の仕事がないから」とする者であり、女性は「自分の都合のよい時間に働きたいから」とする者が最も多く、次いで「家計の補助・学費等を得たいから」とする者であった。
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step1 正解は・・・
A
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step2 解説
A ☓ (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 2018年平均の役員を除く雇用者は5,596万人となり、このうち正規の職員・従業員は3,476万人と53万人の増加となった。一方、非正規の職員・従業員は2,120万人と84万人の「増加」となった。
B 〇 (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 本肢のとおりである。
C 〇 (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 本肢のとおりである。非正規の職員・従業員を男女、年齢階級別にみると、男性は2018年平均で65歳以上がと最も多く(189万人・28.3%)、次いで55~64歳が(145万人・21.7%)、女性は45~54歳が最も多く(365万人・25.2%)、次いで35~44歳(307万人・21.2%)などとなった。
D 〇 (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 本肢のとおりである。役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合を年齢階級別にみると、65歳以上は2018年平均で76.3%と、前年に比べ1.9ポイントの上昇、15~24歳は50.2%と2.5ポイントの上昇などとなった。
E 〇 (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 本肢のとおりである。
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step3 コメント
・「労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要」から「雇用者の雇用形態別の構成(正規・非正規など)」の択一式問題でした。正解肢のAは、正規、非正規ともに増加していることがわかれば正解できる内容です。正規、非正規のおおまかな人数と男女比、男女別年齢構成ごとに占める割合の大きいものや非正規に就いた理由など、問われる項目が多いので面倒かもしれませんが、我が国の労働経済の実態を知る上では欠かせない内容です。
明日もがんばりましょう。
2019年03月24日
「平成30年版労働経済白書」読み解き10「「きめ細かな雇用管理」を担う管理職の育成に向けた課題」の練習問題です。
「平成30年版労働経済白書」読み解きの主旨については、1月20日の佐藤塾ブログの『『「平成30年版労働経済白書」読み解き』 開始のお知らせ』をご覧ください。
〔問〕 「きめ細かな雇用管理」を担う管理職の育成に向けた課題に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問においては「平成30年版労働経済白書」を参照している。
A 3年前と比較した職場の状況の変化として、管理職が挙げている項目をみると、「職場の人数が減少している」が最も多く挙げられており、2010年の調査開始以来、過去最高の水準となった。
B 3年前と比較した職場の状況の変化として、「労働時間・場所に制約がある社員が増加している」「メンバーの業務分担の偏りが大きくなっている」「メンタル不調を訴える社員が増加している」「外国人社員が増加している」は、職場の状況の変化として挙げられることが増えている状況にある。
C 管理職の悩みとして挙がっている項目をみると、「部下がなかなか育たない」が最も多く挙げられており、次いで、「部下の人事評価が難しい」「職場の又は自分の業務量が多すぎる」が多く挙がっている。
D 企業が管理職の登用・育成に当たって感じている課題(全企業の状況)をみると、「管理職候補者の能力・資質にムラがある」が最も多く挙げられている。
E 企業が管理職の登用・育成に当たって感じている課題(全企業の状況)の中で、管理職の業務負担の増加は、管理職に就くことを希望しない若年者の増加につながるものと考えられ、管理職の業務負担の見直しに積極的に取り組んでいくことが重要である。