2019年03月

2019年03月31日

「平成30年版労働経済白書」読み解き11「転職に関する満足度や状況」の練習問題です。

「平成30年版労働経済白書」読み解きの主旨については、1月20日の佐藤塾ブログの『
『「平成30年版労働経済白書」読み解き』 開始のお知らせ』をご覧ください。


〔問〕 転職に関する満足度や状況に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問においては「平成30年版労働経済白書」を参照している。

A 雇用形態別に、就業者全体と転職者における職業生活全体の満足度をみると、「満足している」と回答した者の割合は、正社員と非正社員のいずれの雇用形態においても、就業者全体よりも転職者の方が高い。

B 性別や年齢別に正社員の職業生活全体の満足度の状況をみると、男女ともに、「15~24歳」「25~34歳」の若年層において「満足している」と回答した者の割合が相対的に高い。

C 性別や年齢別に正社員の職業生活全体の満足度の状況をみると、「不満である」と回答した者の割合は、加齢とともに上昇していく傾向にあり、男女ともに「45~54歳」で不満を感じる者が相対的に多い。

D 転職前後の雇用形態別に転職準備活動の状況をみると、いずれの雇用形態においても「何もしていない」の割合が最も高い水準となっており、正社員間の転職者であっても9割を超えている。

E 正社員間の転職者では、「何もしていない」に次いで、「産業・職業に関する情報等の収集をした」が20.2%、「資格、知識等を取得するため、学校や通信教育等で勉強した等」が13.6%、「キャリアコンサルティングを受けた」が5.8%となっている。





-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step1 正解は・・・



D



-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step2 解説

A 〇 (平成30年版労働経済白書) 本肢のとおりである。

B 〇 (平成30年版労働経済白書) 本肢のとおりである。

C 〇 (平成30年版労働経済白書) 本肢のとおりである。

D ☓ (平成30年版労働経済白書) 転職前後の雇用形態別に転職準備活動の状況をみると、いずれの雇用形態においても「何もしていない」の割合が最も高い水準となっており、正社員間の転職者であっても「60.1%」となっている。

E 〇 (平成30年版労働経済白書) 本肢のとおりである。


-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step3 コメント

・平成30年版労働経済白書から、転職に関する満足度や状況に関する問題です。目を通していないと正誤判断が難しい問題といえます。



次回もがんばりましょう。




2019年03月30日

「平成30年版労働経済白書」読み解き11を始めます。

「平成30年版労働経済白書」読み解きの主旨については、1月20日の佐藤塾ブログの『
『「平成30年版労働経済白書」読み解き』 開始のお知らせ』をご覧ください。

11.転職に関する満足度や状況

●転職者の現在の職場における職業生活全体の満足度

雇用形態別に、就業者全体と転職者における職業生活全体の満足度をみると、「満足している」と回答した者の割合は、正社員と非正社員のいずれの雇用形態においても、就業者全体よりも転職者の方が高い

性別や年齢別に正社員の職業生活全体の満足度の状況をみると、男女ともに、「15~24歳」「25~34歳」の若年層において「満足している」と回答した者の割合が相対的に

一方で、「不満である」と回答した者の割合は、加齢とともに上昇していく傾向にあり、男女ともに「45~54歳」で不満を感じる者が相対的に多い。


●転職準備活動は「何もしていない」との回答が多い

転職前後の雇用形態別に転職準備活動の状況をみると、いずれの雇用形態においても「何もしていない」の割合が最も高い水準となっており、正社員間の転職者であっても60.1%となっている。

正社員間の転職者では、これに次いで、「産業・職業に関する情報等の収集をした」が20.2%、「資格、知識等を取得するため、学校や通信教育等で勉強した等」が13.6%、「キャリアコンサルティングを受けた」が5.8%となっている。



お疲れ様でした。
転職者の方が満足度が高いことや、若年者の方が満足している傾向にあることなどや、転職準備活動は何もしていない人が多いことなど、我が国の転職の実態がここでは浮き彫りになっています。
次回は、この部分の練習問題です。



2019年03月29日

「ランチタイム・スタディ2019統計数値」の23日目は、「平成30年就労条件総合調査結果の概況」から「労働時間、休憩・休日」の調査記載内容1です。


「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の主旨については、2月21日の佐藤塾ブログの『ランチタイム・スタディ 2019統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。



労働時間、休憩・休日

【平成30年就労条件総合調査結果の概況】


(1)所定労働時間

1日の所定労働時間は、1企業平均7時間46分、労働者1人平均7時間45分となっている。
週所定労働時間は、1企業平均39時間31分、労働者1人平均39時間02分となっている。

週所定労働時間の1企業平均を企業規模別にみると、1,000人以上が38時間58分、300~999人が39時間09分、100~299人が39時間16分、30~99人が39時間39分となっている。

産業別にみると、金融業、保険業が38時間21分で最も短く宿泊業、飲食サービス業が39時間56分で最も長くなっている。



(2)週休制

主な週休制の形態をみると、「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は84.1%となっている。
完全週休2日制」を採用している企業割合は、46.7%となっている。

これを企業規模別にみると、1,000人以上が64.8%、300~999人が56.7%、100~299人が52.0%、30~99人が43.4%となっている。



(3)年間休日総数

平成29年(又は平成28会計年度)の年間休日総数1企業平均107.9日労働者1人平均113.7日となっている。

1企業平均年間休日総数を企業規模別にみると、1,000人以上が114.9日、300~999人が112.5日、100~299人が110.3日、30~99人が106.4日となっている。

産業別にみると、情報通信業及び学術研究,専門・技術サービス業が118.8日で最もく、宿泊業,飲食サービス業が97.1日で最も短くなっている。



来週もがんばりましょう。



2019年03月28日

「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の22日目は、「労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要」から「若年者の雇用動向」及び「男女別年間収入階級別割合」の推定予想問題です。


「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の主旨については、2月21日の佐藤塾ブログの『ランチタイム・スタディ 2019統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。


<推定予想問題(「若年者の雇用動向」及び「男女別年間収入階級別割合」)>

〔問〕 「若年者の雇用動向」及び「男女別年間収入階級別割合」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」(いわゆるフリーター)は、2018年平均で148万人となり、前年に比べ9万人の減少となった。男女別にみると、男性は77万人と4万人の減少、女性は66万人と5万人の減少となった。

B 「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」を年齢階級別にみると、15~24歳は2018年平均で82万人と、前年に比べ3万人の減少、25~34歳は61万人と6万人の減少となった。

C 仕事からの年間収入階級別割合を男女、正規、非正規の職員・従業員別にみると、男性の正規の職員・従業員は2018年平均で500~699万円が22.8%と最も高く、次いで300~399万円が19.8%などとなった。

D 仕事からの年間収入階級別割合を男女、正規、非正規の職員・従業員別にみると、2018年平均で男性の非正規の職員・従業員は200~299万円が28.1%と最も高く、次いで300~399万円が23.7%などとなった。

E 仕事からの年間収入階級別割合を男女、正規、非正規の職員・従業員別にみると、2018年平均で女性の非正規の職員・従業員は100~199万円が44.1%と最も高く、次いで100万円未満が39.1%などとなった。




-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step1 正解は・・・



C



-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step2 解説

A ☓ (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」(いわゆるフリーター)は、2018年平均で148万人となり、前年に比べ9万人の減少となった。男女別にみると、男性は「66万人」と4万人の減少、女性は「77万人」と5万人の減少となった。

B ☓ (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」を年齢階級別にみると、15~24歳は2018年平均で「61万人」と、前年に比べ3万人の減少、25~34歳は「82万人」と6万人の減少となった。

C 〇 (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 本肢のとおりである。


D ☓  (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 「女性の正規」の職員・従業員は200~299万円が28.1%と最も高く、次いで300~399万円が23.7%などとなった。

E ☓  (労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要) 女性の非正規の職員・従業員は「100万円未満」が44.1%と最も高く、次いで「100~199万円」が39.1%などとなった。





-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step3 コメント


・「労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要」から「若年者の雇用動向」及び「男女別年間収入階級別割合」の択一式問題です。ここでは、順番の入れ替えに注意しましょう。順番は同じままで、「%」のような細かいところを違えて誤りにしてくることはあまり考えにくいため、問題文に「〇%」という記載があっても、そこはあまり気に留める必要はないと思われます。



明日もがんばりましょう。



2019年03月27日

「ランチタイム・スタディ2019統計数値」の21日目は、「労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要」から「男女別年間収入階級別割合」の調査記載内容です。


「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の主旨については、2月21日の佐藤塾ブログの『ランチタイム・スタディ 2019統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。



男女別年間収入階級別割合

【労働力調査詳細集計(速報)平成30年平均結果の概要】


(1)女性の非正規の職員・従業員の年間収入は100万円未満が全体の44.1%を占める

仕事からの年間収入階級別割合を男女、正規、非正規の職員・従業員別にみると、男性正規の職員・従業員は2018年平均で500~699万円22.8%と最も高く、次いで300~399万円が19.8%などとなった。

男性非正規の職員・従業員は100万円未満29.6%と最も高く、次いで100~199万円が28.6%などとなった。

女性正規の職員・従業員は200~299万円28.1%と最も高く、次いで300~399万円が23.7%などとなった。

女性非正規の職員・従業員は100万円未満44.1%と最も高く、次いで100~199万円が39.1%などとなった。


<ポイント>

・非正規の職員・従業員の年間収入の最も多い層は、男女とも100万円未満であり、次いで100~199万円です。年間収入が200万円未満の人が、男性で5割超、女性で8割超となっています。



明日もがんばりましょう。