2020年03月26日

「ランチタイム・スタディ2020統計数値」の23日目は、「平成30年若年者雇用実態調査の概況」から「若年者の雇用の実態」の推定予想問題です。


<推定予想問題(若年者の雇用の実態)>

〔問〕 若年者の雇用の実態に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 平成30年10月1日現在で、若年労働者が就業している事業所の割合は76.0%となっておりその内訳は「若年正社員がいる」事業所が38.1%、「正社員以外の若年労働者がいる」事業所が76.0%となっている。

B 正社員以外の労働者を正社員へ転換させる制度についてみると、「制度がある」事業所は53.4%、「制度がない」事業所は39.6%となっている。

C 若年正社員の「定着のための対策を行っている」事業所は72.0%、正社員以外の若年労働者の「定着のための対策を行っている」事業所は57.1%となっている。

D 若年正社員が現在の会社から「定年前に転職したいと思っている」割合は27.6%、「転職したいと思っていない」割合は33.2%となっている。

E 正社員以外の在学していない若年労働者の今後の働き方の希望をみると、「正社員として働きたい」が41.8%、「正社員以外の労働者として働きたい」が 30.9%、「独立して事業を始めたい」が4.7%となっている。



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step1 正解は・・・



A



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step2 解説

A ☓ (平成30年若年者雇用実態調査の概況[事業所調査]) 平成30年10月1日現在で、若年労働者が就業している事業所の割合は76.0%となっておりその内訳は「若年正社員がいる」事業所が「63.9%」、「正社員以外の若年労働者がいる」事業所が「38.1%」となっている。

B 〇 (平成30年若年者雇用実態調査の概況[事業所調査]) 本肢のとおりである。

C 〇 (平成30年若年者雇用実態調査の概況[事業所調査]) 本肢のとおりである。

D 〇 (平成30年若年者雇用実態調査の概況[事業所調査]) 本肢のとおりである。

E 〇 (平成30年若年者雇用実態調査の概況[事業所調査]) 本肢のとおりである。


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step3 コメント

・平成30年若年者雇用実態調査の概況から、「若年者の雇用の実態」に関する問題です。ここでは割合の数字そのものよりも順番やどちらが多いかが問われることになります。

明日もがんばりましょう。








2020年03月25日

「ランチタイム・スタディ2020統計数値」の22日目は、「平成25年及び平成30年若年者雇用実態調査の概況」から「若年者の雇用の実態」の過去問です。


<問題(若年者の雇用の実態)>

〔問〕 若年者の雇用の実態に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 若年正社員労働者の定着のために実施している対策をみると、「職場での意思疎通の向上」が最も高くなっている。

B 在学していない若年労働者が初めて勤務した会社で現在も「勤務している」割合は半数を超えている。

C 最終学校卒業から1年間に、正社員以外の労働者として勤務した主な理由についてみると、「正社員求人に応募したが採用されなかった」、「自分の希望する会社で正社員の募集がなかった」、「元々、正社員を希望していなかった」が上位3つを占めている。

D 若年正社員の採用選考をした事業所のうち、採用選考にあたり重視した点について採用区分別にみると、新規学卒者、中途採用者ともに「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」、「コミュニケーション能力」、「体力・ストレス耐性」が上位3つを占めている。

E 過去3年間(平成22年10月~平成25年9月)に正社員以外の若年労働者がいた事業所のうち、正社員以外の若年労働者を「正社員へ転換させたことがある」事業所割合を事業所規模別にみると、事業所規模が大きくなるほど「正社員へ転換させたことがある」事業所割合が高くなっている。



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step1 正解は・・・


D


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step2 解説

A 〇 (平成30年若年者雇用実態調査の概況) 若年労働者の定着のために実施している対策(複数回答)をみると、「職場での意思疎通の向上」が正社員、正社員以外の労働者ともに最も高く、それぞれ59.0%、58.3%となっている。(H28-5C)

B 〇 (平成25年若年者雇用実態調査の概況) 在学していない若年労働者が初めて勤務した会社で現在も働いているかどうかについてみると、「勤務している」が51.7%、「勤務していない」が47.3%となっている。(H28-5E)

C 〇 (平成30年若年者雇用実態調査の概況) 最終学校卒業から1年間に、正社員以外の労働者として勤務した主な理由についてみると、「正社員求人に応募したが採用されなかった」が23.4%と最も高く、次いで「元々、正社員を希望していなかった」が 18.8%、「自分の希望する会社で正社員の募集がなかった」が11.2%となっている。(H28-5D)

D ☓ (平成30年若年者雇用実態調査の概況) 若年正社員の採用選考をした事業所のうち、採用選考にあたり重視した点(複数回答)について採用区分別にみると、「新規学卒者」、「中途採用者」とも「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」がそれぞれ77.9%、76.0%と最も高くなっている。次いで「新規学卒者」、「中途採用者」と も「コミュニケーション能力」(71.1%、62.9%)、「マナー・社会常識」(61.0%、60.1%)と なっており、積極性や他者との関わり合いの中で円滑に業務を遂行することができる能力、スキルが重視されている。(H28-5A)

E 〇 (平成25年若年者雇用実態調査の概況) 過去3年間(平成22年10月~平成25年9月)に正社員以外の若年労働者がいた事業所のうち、正社員以外の若年労働者を「正社員へ転換させたことがある」事業所割合は46.6%となっている。これを事業所規模別にみると、事業所規模が大きくなるほど「正社員へ転換させたことがある」事業所割合は高くなっている。(H28-5B)


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step3 コメント

・「平成25年及び平成30年若年者雇用実態調査の概況」からの若年者の雇用の実態に関する問題です。本問は、平成28年に出題されたままの問題(ただし、A~Eの順番は変えています。)ですが、かなりの難問で、全く歯が立たなかった方が多かったはずです。Dが誤りであることは、採用選考にあたり重視した点について、「体力・ストレス耐性」は、重視する内容としては低いであろうことで判断するしかありません。いずれにせよ、上位2つの「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」、「コミュニケーション能力」までは正しいのに、3番目にくるはずの「マナー・社会常識」が違うことにより誤りであるとするのは酷であり、難易度が高すぎる問題といえます。

・なお、ここでは、平成25年と平成30年の調査が重複していますが、過去問の問題はそのままにして、最新の調査である平成30年調査にある項目は30年のものを使い、30年調査には無いものは平成25年調査で判断しています。



明日もがんばりましょう。




2020年03月24日

「ランチタイム・スタディ2020統計数値」の21日目は、「平成30年若年者雇用実態調査の概況[個人調査]」から「若年者の雇用の実態」の調査記載内容(後半)です。


若年者の雇用の実態2

【平成30年若年者雇用実態調査の概況[個人調査]】

(5) 若年正社員の転職希望

若年正社員が現在の会社から「定年前に転職したいと思っている」割合27.6%「転職したいと思っていない」割合は33.2%となっている。

現在の会社から定年前に転職したいと思っている若年正社員について、転職しようと思う理由(複数回答)をみると、「賃金の条件がよい会社にかわりたい」が56.4%、「労働時間・休日・休暇の条件がよい会社にかわりたい」46.1%と高くなっている。

<ポイント>
・若年正社員の意識として、できれば定年まで勤めたいと思っていることがうかがわれます。
・転職理由としては、①賃金、②待遇となります。


(6) 正社員以外の若年労働者の今後の働き方の希望

正社員以外の在学していない若年労働者の今後の働き方の希望をみると、「正社員として働きたい」が41.8%、「正社員以外の労働者として働きたい」が 30.9%、「独立して事業を始めたい」が4.7%となっている。

<ポイント>
・正社員以外の若年労働者は、正社員として働きたい人が多いものの、一定の割合で正社員以外の労働者として働きたい層がいることが読み取れます


(7) 正社員以外の労働者として勤務した理由

最終学校卒業から1年間に、正社員以外の労働者として勤務した主な理由についてみると、「正社員求人に応募したが採用されなかった」が23.4%と最も高く、次いで「元々、正社員を希望していなかった」が 18.8%、「自分の希望する会社で正社員の募集がなかった」が11.2%となっている。

<ポイント>

・正社員以外の労働者として勤務した主な理由としては、正社員として働きたかったが採用されなかったが多いことがわかります。



明日もがんばりましょう。