2020年05月09日
このところ在宅勤務の方や休業の方も多いようで、土日よりもむしろ平日の方が相談する時間を取りやすいという方もいらっしゃいましたので、平日に実施してみることにしました。
次のような方が対象です。
① 学習の進捗が遅れていて挽回したい方 (今後の学習方法に関するご相談)
② 5月~6月にかけてどのような学習をしたらいいか決めかねている方 (5月・6月における時期別学習法のご相談)
③ メンタルがマイナスになってしまっている方 (モチベーションを高めたい)
④ 日頃、LIVE講義に参加している人で、LIVE講義を閉めてしまっているのため話がしたいという方(孤独感を払しょくしたい)
⑤ 直前講座の内容や活用の仕方、どれを選べばいいかなどを聞きたい方 (講座に関するご質問)
(聞けばすぐに済むような簡単な事柄でも結構です。)
緊急事態宣言の期間中は、電話でお話をする形のみで行います。
①12:00~ ②12:35~ ③13:10~
(緊急事態宣言の期間中は、辰已東京本校の窓口業務を短縮して行っています。火曜日は終日休業で、それ以外は基本的に12時~18時としていますので、予約の電話はその時間帯にお願いします。)
みなさんの学習状況や学習環境等を考慮して、どのように学習すれば合格できるかをアドバイスさせていただきます。
疑問や不安や心配事は、この機に解決してしまいましょう。
[参考]
・個別相談が強い味方になります。 【2020年向け講座に関するご質問】
2020年05月08日
変形労働時間制及びみなし労働時間制の採用状況
【平成31年就労条件総合調査結果の概況】
(1)変形労働時間制の採用状況
変形労働時間制を採用している企業割合は62.6%となっている。
企業規模別にみると、1,000人以上が78.4%、300~999人が69.8%、100~299人が65.5%、30~99人が60.4%となっている。
変形労働時間制の種類別(複数回答)にみると、「1年単位の変形労働時間制」が35.6%、「1か月単位の変形労働時間制」が25.4%、「フレックスタイム制」が5.0%となっている。
変形労働時間制の適用を受ける労働者割合は53.7%となっており、これを変形労働時間制の種類別にみると、「1年単位の変形労働時間制」は21.4%、「1か月単位の変形労働時間制」は23.9%、「フレックスタイム制」は8.2%となっている。
<ポイント>
・変形労働時間制を採用している「企業割合」は約6割、変形労働時間制の適用を受ける「労働者割合」は約5割です。
・変形労働時間制を採用している企業割合は、企業規模が大きいほど高くなっています。
※ここは、おかしいなと思った方もいらっしゃると思います。というのも、「変形労働時間制を採用している企業割合は、企業規模が大きいほど高い」のであれば、『「企業割合」よりも、「労働者割合」の方が高くなるはずではないか?』と思われるはずです。しかし、仮に従業員1,000人の大企業が、変形労働時間制を採用していても、適用労働者は1,000人(全従業員)とは限らず、むしろ100人であったりするので、労働者割合の方が低くなります。
・変形労働時間制を採用している企業割合を種類別にみると、「1年単位」が最も多く、次いで「1か月単位」、「フレックス」となっていますが、変形労働時間制の適用を受ける労働者割合を種類別にみると、「1か月単位」が最も多く、次いで「1年単位」、「フレックス」で順番が違います。これは、1,000人以上の大企業が、「1か月単位」を採用することが多いため、労働者でカウントすると、「1か月単位」の方が「1年単位」よりも多くなるからです。(大企業は、企業数は「1」であっても、労働者数は「1,000以上」とカウントされるためです。)
・就労条件総合調査の文章には記載されていませんが、1,000人以上の大企業は、「1か月単位」(48.8%)、「フレックス」(26.6%)、「1年単位」(23.2%)の順になります。「1か月単位」が群を抜いて多く、次にくるのが「フレックス」であることは試験対策としても重要です。
・就労条件総合調査の文章には記載されていませんが、「1年単位」を採用している企業割合を企業規模別にみると、企業規模が小さくなるほど採用割合が高くなっています。反対に、「1か月単位」「フレックス」を採用している企業割合は、企業規模が小さくなるほど採用割合が低くなっています。
(2)みなし労働時間制の採用状況
みなし労働時間制を採用している企業割合は14.2%となっており、これを種類別(複数回答)にみると、「事業場外みなし労働時間制」が12.4%、「専門業務型裁量労働制」が2.3%、「企画業務型裁量労働制」が0.6%となっている。
みなし労働時間制の適用を受ける労働者割合は9.1%となっており、これをみなし労働時間制の種類別にみると、「事業場外みなし労働時間制」が7.4%、「専門業務型裁量労働制」が1.3%、「企画業務型裁量労働制」が0.4%となっている。
<ポイント>
・みなし労働時間制を採用している企業割合は10%を超えていますが、みなし労働時間制の適用を受ける労働者割合は10%を超えていません。以前、本試験に出題された箇所です。
・みなし労働時間制を採用している企業割合、適用を受ける労働者割合共に、種類別(複数回答)にみた場合、「事業場外みなし」が最も多く、次いで「専門業務型」、「企画業務型」となっています。特に「企画業務型」は、1%にも満たないことは頭の片隅に留めておいてください。
・就労条件総合調査の文章には記載されていませんが、みなし労働時間制を採用している企業割合は、企業規模が大きくなるほど採用割合が高くなっています。
来週もがんばりましょう。
2020年05月07日
『「調子を整えることに専念」の「調子を整える」とは、どのようなことを指しますか。』とのご質問です。
※もし、昨日のブログをお読みいただいていない方は、先におよみいただいてから、こちらをお読みいただくと内容がわかりやすいと思われます。
4月位から学習の調子を乱してしまった場合に、何が不調の原因かを考えた場合、もし、新型コロナウィルスの動向が絡んでいるとすれば、(1)学習環境が変わってしまった、(2)学習時間が以前よりも少なくなってしまった、(3)集中して学習できていない、などが考えられると思います。
(1)の「学習環境が変わってしまった」については、①今まで講義をLIVE講義で聴いていたところが、WebやDVDで視聴せざるを得なくなったケースや、②今まで学習を自習室や図書館、コーヒーショップ等を主な場所としていたところ、外出自粛で自宅で学習する時間が増えたというケースのように、学習環境の中で特に「学習場所」が変更したことにより、つまづいていると考えられます。
①については、結構多く当てはまる人がいらっしゃるようです。
LIVE講義に出席していたのは、自宅にWeb環境が整っていない(パソコンが無い、回線がひかれていない 等)からだという方もいらっしゃるようです。
この場合には、この機に、自宅でできるような環境作りに着手するのも手です。
パソコンを購入したり、回線を引いたりするのは、結構な時間と労力がかかります。
あーだ、こーだやっていると、平気で2~3日、ぶっ飛んでしまうことになります。
ただ、その時間も貴重な学習時間の一部だと思ってやりきってください。
また、LIVE講義を受講している方は、どちらかというと、通信で聴くより、LIVEで聴いた方が自分に合っている(その方が学習がはかどる)と考えているから、LIVEを選択している方も多いと思われます。
そういう方の場合は、緊急事態宣言が解除されればLIVE講義が復活しますので、この時期は2か月だけの我慢(試練)と思って乗り切ってください。
こういった方への注意事項は、以前のブログ(今までLIVE講義中心で学習してきた方への注意事項をお知らせいたします。)で取り上げたとおりです。
②の場合は、自宅では、「場所がない」「騒がしい」「落ち着かない」などのことから、学習の多くを外(自宅外)でやるという方がいらっしゃると思われます。
本来はそれでよかったわけですが、今は、外出が自粛ですし、3密ではなくても外で学習するのは、感染リスクが高いといえますのでよくありません。
その場合には、まず、「自宅で学習する場所つくり」から始めてみたらいかがでしょうか。
部屋の片づけをすれば、場所が確保できるかもしれません。
騒がしいのは、学習する時間帯の工夫でどうにかなるかもしれません。
落ち着くためのアイテムを考えてみるのもいいかもしれません。
リラックスできる「香り、味、視覚、色、音、・・・」などがあるのではないでしょうか。
(2)の「学習時間が以前よりも少なくなってしまった」については、今回のコロナ騒動で、③業務が多忙になってしまった、④慣れないテレワークで疲れてしまう、などが考えられるのではないでしょうか。
③は、コロナ騒動でなくても、自分の異動や上司・部下の転勤や所属する部署の人員不足や新業務に着手、業務自体が増えることなどで、業務が多忙になることはありえますから、最低限の学習する時間だけは確保して、この時期の抜け落ちを防ぎましょう。
④の方も大変だと思いますが、通勤時間の分、学習する時間が増えることを前向きにとらえたり、オンとオフの切り替えを明確にしていきましょう。
このオンとオフの切り替えができるかどうかは、独立した際には必須事項となります。
もし、みなさんが今後、社労士として独立開業したとしたら、ある程度の顧問先ができるまでは、ずーっとテレワークをするような状態になるわけですから、いわば今が訓練と思ってもいいかもしれません。
(3)の「集中して学習できていない」については、⑤新型コロナウィルスの報道が気になってしまって身が入らない、などがあると思われますが、周りに流されてはなりません。
手洗いをするなどの最低限のことをして、感染しないようにすることだけでも、十分な試験対策だと思ってください。
栄養を取ることや、適度な運動をすることも大事なことかもしれません。
何せ感染してしまったら、熱が出て、隔離されて、勉強どころではなくなってしまいます。
昨日のブログで、今年は「メンタル勝負」だと書きました。
コロナ騒動が無くても、試験に必要なものとして、1番の要素はメンタル、2番目が健康・体調・体力、そして、3番目に知識・頭脳がくると考えていますが、今年は特に、1番のメンタル、2番の健康の要素が大きいように感じます。
感染してしまったら、約3週間(以上)の貴重な時間を失うことになります。
(『コロナ入院日数平均「15.7日間」』、『新型コロナウイルス感染症患者での鼻咽頭の検体を用いたPCR検査が陰性になるまでは中央値で20日かかることが分かっている』より考え合わせると約3週間又はそれ以上)
それなら、感染しないということだけでも、りっぱな社労士試験対策といえるのではないでしょうか。
何より焦らないでください。
自分だけがうまくいっていないのではありません。
この時期を持ちこたえれば勝機はあります。
ただ、そうはいっても大崩れするのは避けたいので、今までのマイナスを取り戻すなどと欲張らずに、ここは「しのげればよし」としましょう。
それが、調子を整えていくという意味です。