2024年12月03日

「ランチタイム・スタディ2025統計数値」の50日目は、「令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況」から「労働者の健康状況」の調査記載事項です。


労働者の健康状況

【令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況】


(5)長時間労働に関する事項【個人調査】

過去1年間(令和4年11月1日から令和5年10月31日)に1か月間の時間外・休日労働が80時間を超えた月があった労働者の割合は、2.2%となっている。

このうち、医師による面接指導の有無をみると、1か月間の時間外・体日労働が80時間を超えたすべての月について医師による面接指導を受けた労働者の割合は6.1%となっている。


<ポイント>
・80時間超えの月があった労働者の割合は約2%で、昨年と変わりません。ここの項目は、この2.2%だけを覚えておけばいいと思われます。

・というのも、約2%の労働者が実際に面接指導を受けたかどうかについては、約6%(すなわち、全体の労働者の中では約0.13%)の労働者しか受けていなく、80時間超えの労働者の中で面接指導を受けなかったという労働者は9割以上を占めていますが、前年は面接指導を受けた労働者が20%を超えています。ここでは、①元々の母数が少なくなっているため数字が調査年ごとに大きくぶれることが考えられます。また、②80時間超えの月が複数月よりも1か月だけだった労働者が増えた場合には、大したことはないと考えて面接指導を受けないという選択肢も増えることが予想されるため、この数値だけで労働環境が悪化したとは一概には言えない側面があるからです。



次回もがんばりましょう。



2024年12月02日

「ランチタイム・スタディ2025統計数値」の49日目は、「令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況」から「労働者の健康状況」の調査記載事項です。


労働者の健康状況

【令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況】

② 仕事や職業生活に関するストレスの相談状況

現在の自分の仕事や職業生活でのストレスについて相談できる人がいる労働者の割合は94.9%となっている。

ストレスを相談できる人がいる労働者について、相談できる人(複数回答)をみると、「家族・友人」が71.7%と最も多く、次いで「同僚」が64.9%となっている。

男女別にみると男性は「上司」が68.9%と最も多く、次いで「家族・友人」が67.1%、女性では「家族・友人」が77.1%と最も多く、次いで「同僚」が63.2%となっている。

ストレスについて相談できる人がいる労働者のうち、実際に相談したことがある労働者の割合は73.0%となっており、その中で実際に相談した相手(複数回答)をみると、「家族・友人」が65.7%と最も多く、次いで「同僚」が60.0%となっている。

男女別にみると男性は「上司」が60.8%と最も多く、次いで「家族・友人」が59.0%、女性では「家族・友人」力73.1%と最も多く、次いで「同僚」62.7%となっている。


<ポイント>

・ストレスについて相談できる人がいる労働者は9割超、実際に相談した労働者は7割超です。

・相談相手は、「家族・友人」が最も多く、次いで「同僚」になりますが、男性の方がどちらかというと「上司」の傾向が強く、女性は「家族・友人」の傾向が強いことが読み取れます。なお、昨年までは、「上司」と「同僚」が同じカテゴリーの「上司・同僚」とされていましたが、今回からは分けられています。



次回もがんばりましょう。



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