2022年05月10日
「ランチタイム・スタディ 2022統計数値」の100日目は、「毎月勤労統計調査令和3年分結果確報」から「現金給与総額」の調査記載事項です。
現金給与総額
【毎月勤労統計調査令和3年分結果確報】
令和3年の一人平均月間現金給与総額は、規模5人以上で前年比0.3%増の319,461円となった。
現金給与総額のうち、きまって支給する給与は、0.5%増の263,739円となった。
所定内給与は、0.3%増の245,709円となった。
所定外給与は3.9%増の18,030円となり、特別に支払われた給与は0.8%減の55,722円となった。
実質賃金は前年比が変わらず0.0%であり、実質賃金指数(平成27年平均現金給与総額=100)は、98.6となった。
<ポイント>
・ここでは、おおまかな金額も覚えておきたい(たとえば、現金給与総額は約32万円で、そのうち約26万円が定期給与であるなど。)ところですが、何より増減が大事となります。前提として、マイナス基調だったところが、プラス基調に変化した点です。
・マイナス基調だった1年前は、特に残業代(所定外給与)の落ち込みが大きく(-12.1%)、次いでボーナス(特別給与)も割と大きく下がっていました(-3.7%)が、令和3年は回復しています。(下図(令和2年現金給与総額)参照)
・2年前はどうだったかというと、すべてがマイナスでしたが、減少幅は少なく、令和2年(前回)の落ち込みが激しいことがわかります。(下図(令和元年現金給与総額)参照)
・3年前(平成30年)は、すべての項目でプラス(下図(平成30年現金給与総額)参照)でしたから、令和元年でマイナスに、そして、令和2年で大きく落ち込んだことになります。
・今までの流れを整理してみると、平成30年までは賃金は上昇していたものの、令和元年(平成31年)の前半は主に「米中の貿易摩擦」、10月以降は「消費増税」等の要因により、景気をみる指標である「日銀短観」はマイナス基調となり、「賃金はマイナスベース」になりました。そして、令和2年は「コロナ」の影響でより深刻になったものの、令和3年は持ち直してきたところです。ただ、実質賃金指数(平成27年平均現金給与総額=100)は、いまだ100を切っています。今後は「ウクライナ戦争」の影響も出てきそうな気配がします。
(結果論ですが、消費増税に関しては、「リーマン・ショック級の出来事がない限り10%にする」と政府は言っていましたが、増税後、半年もたたないうちに、コロナというリーマン・ショック級の出来事が起きるというタイミングの悪さでした。)
[現金給与総額の内訳と令和2年月間給与総額(前年比)]
[現金給与総額の内訳と令和元年(平成31年)月間給与総額(前年比)]
[現金給与総額の内訳と平成30年月間給与総額(前年比)]
・その前の年の平成29年はどうだったかというと、やはりすべての項目がプラスでした。
[現金給与総額の内訳と平成29年月間給与総額(前年比)]
現金給与総額
【毎月勤労統計調査令和3年分結果確報】
令和3年の一人平均月間現金給与総額は、規模5人以上で前年比0.3%増の319,461円となった。
現金給与総額のうち、きまって支給する給与は、0.5%増の263,739円となった。
所定内給与は、0.3%増の245,709円となった。
所定外給与は3.9%増の18,030円となり、特別に支払われた給与は0.8%減の55,722円となった。
実質賃金は前年比が変わらず0.0%であり、実質賃金指数(平成27年平均現金給与総額=100)は、98.6となった。
<ポイント>
・ここでは、おおまかな金額も覚えておきたい(たとえば、現金給与総額は約32万円で、そのうち約26万円が定期給与であるなど。)ところですが、何より増減が大事となります。前提として、マイナス基調だったところが、プラス基調に変化した点です。
・マイナス基調だった1年前は、特に残業代(所定外給与)の落ち込みが大きく(-12.1%)、次いでボーナス(特別給与)も割と大きく下がっていました(-3.7%)が、令和3年は回復しています。(下図(令和2年現金給与総額)参照)
・2年前はどうだったかというと、すべてがマイナスでしたが、減少幅は少なく、令和2年(前回)の落ち込みが激しいことがわかります。(下図(令和元年現金給与総額)参照)
・3年前(平成30年)は、すべての項目でプラス(下図(平成30年現金給与総額)参照)でしたから、令和元年でマイナスに、そして、令和2年で大きく落ち込んだことになります。
・今までの流れを整理してみると、平成30年までは賃金は上昇していたものの、令和元年(平成31年)の前半は主に「米中の貿易摩擦」、10月以降は「消費増税」等の要因により、景気をみる指標である「日銀短観」はマイナス基調となり、「賃金はマイナスベース」になりました。そして、令和2年は「コロナ」の影響でより深刻になったものの、令和3年は持ち直してきたところです。ただ、実質賃金指数(平成27年平均現金給与総額=100)は、いまだ100を切っています。今後は「ウクライナ戦争」の影響も出てきそうな気配がします。
(結果論ですが、消費増税に関しては、「リーマン・ショック級の出来事がない限り10%にする」と政府は言っていましたが、増税後、半年もたたないうちに、コロナというリーマン・ショック級の出来事が起きるというタイミングの悪さでした。)
[現金給与総額の内訳と令和2年月間給与総額(前年比)]
[現金給与総額の内訳と令和元年(平成31年)月間給与総額(前年比)]
[現金給与総額の内訳と平成30年月間給与総額(前年比)]
・その前の年の平成29年はどうだったかというと、やはりすべての項目がプラスでした。
[現金給与総額の内訳と平成29年月間給与総額(前年比)]
・なお、ここでは、説明のために、平成29年~令和2年の数字を出していますが、これらに関しては、全く覚える必要はありません。また、 最新の数値もプラスかマイナスかがわかればよく、細かく「-0.8%」などと覚える必要はありません。ここ数年の流れは知っておいた方がわかりやすいため掲載しています。
次回もがんばりましょう。
syarousisikenn at 11:30│コメント(0)
2022年05月09日
LIVE講義を受講されている方に、「過去問分析答練④年金編」の正答率と解説冊子の解答に誤りがありましたのでお伝えします。
選択式正答率と択一式正答率は色付けしています。
黒で塗られて白文字の問題は「必ず取らないとならない問題」、グレーで塗られた問題は「合格するためには取るべき問題」、白で塗られたところは「皆が苦戦した問題」ととらえてください。
【選択式正答率】
【択一式正答率】
【総合得点状況】
Aランクまでに入っていることが、合格するために必要な要件だと考えてください。
ただ、今回、そこまでに入らなかった方も、復習を確実にこなせば、追いつくことは十分可能ですから、頑張っていきましょう。
選択式正答率と択一式正答率は色付けしています。
黒で塗られて白文字の問題は「必ず取らないとならない問題」、グレーで塗られた問題は「合格するためには取るべき問題」、白で塗られたところは「皆が苦戦した問題」ととらえてください。
【選択式正答率】
【択一式正答率】
【総合得点状況】
Aランクまでに入っていることが、合格するために必要な要件だと考えてください。
ただ、今回、そこまでに入らなかった方も、復習を確実にこなせば、追いつくことは十分可能ですから、頑張っていきましょう。
syarousisikenn at 17:30│コメント(0)
佐藤塾の「横断対策講座」の特長や効果をお伝えしておきます。
まず、インプットとアウトプットの意味合いですが、タンスにたとえると次のようなります。
インプットとは、できるだけ「多く」のものを「整理して」しまうことを指します。
一方、アウトプットは、しまわれているものを、できるだけ「早く」、「正確に」探し出すことを意味します。
しかし、インプットに要してきた時期の中には、やる気になれなかった時があったり、仕事が忙しくて、とりあえず、しまうものだけはしまったが、整理できていないという引き出しが多いのが実情ではないでしょうか。
したがって、労基①の引き出しを開けて整理して、次に労基②へ・・・・などと全部の引き出しを整理したいところですが、それをする時間的余裕がありません。
そんな時に、横断整理が役に立ちます。
小さめのタンスでいいので、タンスをもう1つ、用意します。
そして、労基⑥、安衛②、労一①~④、労災⑤、雇用②、徴収③、健保⑥、社一①~④、国年⑥、厚年⑥(一般常識以外の科目の番号は、各科目の講義の最後の回の講義を指しています。一般常識は各法令を掲載していますので、全部の番号となります。)の引き出しを一斉に開いて、たとえば、「不服申し立て」や、「罰則」、「時効」、「書類の保存」などを項目ごとに、小さなタンスの引き出しに移し替える作業をします。
(これらの項目は、テキストの後ろの方に載っているものです。)
たとえば「不服申し立て」だとしたら、今までは労基から厚年までの全部の引き出しを開かないといけなかったわけですが、今後は、新しいタンスの「不服申し立て」という引き出しひとつを開けば、全科目の内容を見つけることができることになります。
こうすることによって、本来のタンスの引き出しの中身の量を減らすことができます。
減らすことによって、本来のタンスの引き出しにしまわれているものの数量が減りますので、探しやすくなるというメリットが生じます。
この作業が完成すると、開ける引き出しの数は多くなりますが、その分、しまっているものを取り出しやすくなり、すなわち、択一式の問題に対し、正確に早く引き出すことが可能となるわけです。
この引き出しの移し替えのサポートをするのが、横断対策講座になります。
ただ、資格学校が行っている一般的な横断講座の場合、インプット講義だけという場合が多いと思われますが、佐藤塾の横断対策講座では、最後の4コマ目に「横断答練」を実施し、その「解説講義」が行われます。
この横断答練を行うことによって、いったん別のタンスにしまったものを取り出す訓練ができます。
早く正確に取り出せればよい訳ですが、そうでない場合には、再度、整理を試みます。
再度、整理をするポイントは、解説講義でご案内・ご指摘することになります。
正答率も当ブログでお伝えしますので、問題の難易度に応じて対策を講じることも可能です。
講義終了後は、横断テキストを読み込み、的確な復習を行ってください。
そうすることで、各法令のテキストの後ろの方に記載されているものや、最初の方にくるもの、いわば細かい内容の整理が行き届きます。
(社保科目であれば、テキストの中央にくるのが給付ですから、給付以外の細かい箇所の整理ができます。)
このように、横断学習を確実にこなすことで、択一式の得点アップの足掛かりを築くことができるようになるわけです。
普段、何気なく横断対策講座を受講している方は、横断対策講座で取り上げる項目に関しては、「別のタンスの引き出しに移し替える」ことをしているという意識を持って臨んでください。
その方が、項目ごとにアンテナが立つかの如く、本試験の時に威力を発揮することでしょう。
まず、インプットとアウトプットの意味合いですが、タンスにたとえると次のようなります。
インプットとは、できるだけ「多く」のものを「整理して」しまうことを指します。
一方、アウトプットは、しまわれているものを、できるだけ「早く」、「正確に」探し出すことを意味します。
しかし、インプットに要してきた時期の中には、やる気になれなかった時があったり、仕事が忙しくて、とりあえず、しまうものだけはしまったが、整理できていないという引き出しが多いのが実情ではないでしょうか。
したがって、労基①の引き出しを開けて整理して、次に労基②へ・・・・などと全部の引き出しを整理したいところですが、それをする時間的余裕がありません。
そんな時に、横断整理が役に立ちます。
小さめのタンスでいいので、タンスをもう1つ、用意します。
そして、労基⑥、安衛②、労一①~④、労災⑤、雇用②、徴収③、健保⑥、社一①~④、国年⑥、厚年⑥(一般常識以外の科目の番号は、各科目の講義の最後の回の講義を指しています。一般常識は各法令を掲載していますので、全部の番号となります。)の引き出しを一斉に開いて、たとえば、「不服申し立て」や、「罰則」、「時効」、「書類の保存」などを項目ごとに、小さなタンスの引き出しに移し替える作業をします。
(これらの項目は、テキストの後ろの方に載っているものです。)
たとえば「不服申し立て」だとしたら、今までは労基から厚年までの全部の引き出しを開かないといけなかったわけですが、今後は、新しいタンスの「不服申し立て」という引き出しひとつを開けば、全科目の内容を見つけることができることになります。
こうすることによって、本来のタンスの引き出しの中身の量を減らすことができます。
減らすことによって、本来のタンスの引き出しにしまわれているものの数量が減りますので、探しやすくなるというメリットが生じます。
この作業が完成すると、開ける引き出しの数は多くなりますが、その分、しまっているものを取り出しやすくなり、すなわち、択一式の問題に対し、正確に早く引き出すことが可能となるわけです。
この引き出しの移し替えのサポートをするのが、横断対策講座になります。
ただ、資格学校が行っている一般的な横断講座の場合、インプット講義だけという場合が多いと思われますが、佐藤塾の横断対策講座では、最後の4コマ目に「横断答練」を実施し、その「解説講義」が行われます。
この横断答練を行うことによって、いったん別のタンスにしまったものを取り出す訓練ができます。
早く正確に取り出せればよい訳ですが、そうでない場合には、再度、整理を試みます。
再度、整理をするポイントは、解説講義でご案内・ご指摘することになります。
正答率も当ブログでお伝えしますので、問題の難易度に応じて対策を講じることも可能です。
講義終了後は、横断テキストを読み込み、的確な復習を行ってください。
そうすることで、各法令のテキストの後ろの方に記載されているものや、最初の方にくるもの、いわば細かい内容の整理が行き届きます。
(社保科目であれば、テキストの中央にくるのが給付ですから、給付以外の細かい箇所の整理ができます。)
このように、横断学習を確実にこなすことで、択一式の得点アップの足掛かりを築くことができるようになるわけです。
普段、何気なく横断対策講座を受講している方は、横断対策講座で取り上げる項目に関しては、「別のタンスの引き出しに移し替える」ことをしているという意識を持って臨んでください。
その方が、項目ごとにアンテナが立つかの如く、本試験の時に威力を発揮することでしょう。
syarousisikenn at 12:30│コメント(0)