2024年12月04日
というのは、「将来、社労士で独立開業して、顧問先を増やして、企業の状況に応じた的確な就業規則を作りたい。」と思えば、労働基準法の就業規則の箇所を学習する際には力が入りますし、「労使紛争を未然に防ぎ、起こってしまった場合には解決の手助けをしていきたい。」と思えば、判例の学習にも気合が入ります。
このように、自分が社労士として、何をしたいのかが明確であればあるほど、その分野に近い項目を学習する際には力を入れて学習しようと思いますし、そこが得意だと言いきれなければ成功することもないでしょうから、学習していくうえで必然的に得意な箇所ができることになります。
年内の今であれば、再度、この資格を取りたい真の理由は何なのかを自問自答するいい機会なので、少し考えてみてはいかがでしょうか。
今ならそういう時間を取ることが可能です。
年末年始の休みに考える時間を作ってもいいかもしれません。
できれば、
①社労士としてやりたいことは何かを明確にする。【将来ビジョンの明確化】
②その分野については興味を持って学習し、他人よりも秀でていないといけない。【得意分野を作る】
③ただ、それだけでは合格できないので、他の分野(たとえば、年金)も克服しなければならない。【苦手分野の克服】
④将来の描いた姿どおりになりたければ、力を振り絞って学習していかないとならない。【めげずに頑張る】
の手順です。
ところが、社労士の資格を取りたいということが目標になってしまうと、「試験に出題されるところを理解しないといけない。」という思いが強くなってしまい、詰め込みの学習になってしまう可能性があります。
この場合、得意分野を作ろうなどとはあまり思いません。
なぜなら、資格を取ることが最終目標になってしまうと、試験に合格するためだけに学習をすることを意味しますので、得点を取るということだけを考えた場合、得意分野を作るということより、苦手分野を作ってはならない方が強くなってしまうからです。
その気持ちの持ち方自体が必ずしも悪いとは言えませんが、ただ、そうなると学習自体が面白くなく、どちらかというと辛いものになってしまい、長続きしない、あるいはモチベーションが上がらないため、学習がはかどらないことになってしまう可能性が高いように思われます。
学習する期間が短期で済むものであれば「辛くても我慢して丸覚えしていく。」でもいいのですが、1年弱というそれなりの長期間、学習を継続していかなければならないことを考えると、難しいように思われます。
ただ、そうはいっても、「私は別段、社労士として何かやりたいというものがある訳ではないんだよなぁ。」という人もいるでしょう。
むしろ、そういう人の方が多いのかもしれません。
その場合、興味・関心が高い分野を深堀りしていってみてください。
その延長線上に、やりたいことがみつかるかもしれません。
お一人様25分とさせていただきます。
対象となる方は、次の方です。
① 学習の仕方等で悩みやご相談のある方(学習方法に関するご質問・ご相談)
② 佐藤塾の講座の特長を知りたい方(講座に関するご質問・ご相談)
(聞けばすぐに済むような簡単な事柄でも結構です。)
③ 2025年の社労士受験をするかどうか、迷っている方(資格に関するご質問・ご相談)
※来年の本試験へ向けた学習計画を練りたい方やどのような学習をしていけばいいのか迷っている方など、ぜひ、個別相談を利用してください。
〇既に佐藤塾で2025年向けフルパック☆プラス等のパックコースを受講いただいている方
② モチベーションを高めたい方
③ 今後の学習で巻き返しを図りたい方
※既に佐藤塾で2025年向けフルパック☆プラス、フルパック等のパックコースを受講いただいている方の個別相談の「初回」は、事前に個別相談シートを記載してください。
☞「2025年向けパックコース受講生向け個別相談の初回の注意事項」
〇佐藤塾の講座を利用して合格された方
① どのような学習が功を奏したのか、喜びの声をお聞かせください。今後の参考にさせていただきます。
東京本校に来所いただくか、電話でお話をするかのいずれでも結構ですので、予約をしてください。
時間割ですが、相談開始時刻で次の設定としています。(1枠25分)
④15:05~ ⑤15:40~
( 「SOLD OUT」となっている時間帯は、既に埋まってしまっています。)
① 電話か、来所か。⇒ここの記入は重要ですので忘れないようにしてください。
② 相談内容(簡単で結構です。)
[予約日当日]
・電話の方は、その時刻に電話がかかってくるのをお待ちください。
(非通知でかけることになりますので、非通知でも電話がつながるようにしておいてください。)
どのように学習すれば合格できるかをアドバイスさせていただきます。
疑問や不安や心配事は、今のうちに解消してしまいましょう。
<問題(労働者の健康状況)>
〔問〕 労働者の健康状況に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は「令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況(事業所調査・労働者調査)」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。(令和5年の労働安全衛生調査の内容には無い項目が過去には問題とされていることが多く、今年の記述の内容で過去に出題されている問題を取り上げたところ、数が少なかったため、本問は4択となっています。)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step1 正解は・・・
B
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step2 解説
A × (令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況)事業所の割合は「13.5%」である。(H26-3C)
B 〇 (令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況) 本肢のとおりである。(R6-1A)
C × (令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況)現在の仕事や職業生活に関することで、強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄がある労働者について、その内容(主なもの3つ以内)をみると、「仕事の失敗、責任の発生等」、「仕事の量」、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」が上位3つを占めている。(R2-2E)
D × (令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況)「相談できる人がいる」とする労働者の割合は「94.9%」である。(H26-3D)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step3 コメント
・「令和5年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況」から「労働者の健康状況」の出題です。ここに取り上げた問題の出題年度をご覧いただくと、平成26年、令和2年、令和6年とあるように、割と頻繁に出題されていて狙われやすい調査です。身近で考えやすい内容ですが、割合や順番など、覚えておくべき項目が多いのでやっかいな箇所です。また、本問のCのように上位3つを問うてきた場合に、3つ目だけが違って誤りという令和2年の出題の難易度をそのまま表現しましたが、かなり難しい設問の内容になっています。ただ、さすがに令和6年度本試験(前回)に択一式で丸々1問出題されていますので、2年連続の出題は考えにくいため、ここはさらっと見ておく程度でいいかと思います。
次回もがんばりましょう。