2022年10月10日
10問目は、択一式の厚生年金保険法です。
正答率87%の問題です。
<問題( 択一式 厚年 問9 )>
〔問〕 厚生年金保険法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
A 1つの種別の厚生年金保険の被保険者期間のみを有する者の総報酬制導入後の老齢厚生年金の報酬比例部分の額の計算では、総報酬制導入後の被保険者期間の各月の標準報酬月額と標準賞与額に再評価率を乗じて得た額の総額を当該被保険者期間の月数で除して得た平均標準報酬額を用いる。
B 65歳以上の老齢厚生年金受給者については、毎年基準日である7月1日において被保険者である場合、基準日の属する月前の被保険者であった期間をその計算の基礎として、基準日の属する月の翌月から、年金の額を改定する在職定時改定が導入された。
C 保険給付を受ける権利に基づき支払期月ごとに支払うものとされる保険給付の支給を受ける権利については、「支払期月の翌月の初日」がいわゆる時効の起算点とされ、各起算点となる日から5年を経過したときに時効によって消滅する。
D 2つの種別の厚生年金保険の被保険者期間を有する者が、老齢厚生年金の支給繰下げの申出を行う場合、両種別の被保険者期間に基づく老齢厚生年金の繰下げについて、申出は同時に行わなければならない。
E 加給年金額が加算されている老齢厚生年金の受給者である夫について、その加算の対象となっている妻である配偶者が、老齢厚生年金の計算の基礎となる被保険者期間が240月以上となり、退職し再就職はせずに、老齢厚生年金の支給を受けることができるようになった場合、老齢厚生年金の受給者である夫に加算されていた加給年金額は支給停止となる。
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step1 正解は・・・
B
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step2 解説
A 〇 (法43条1項)本肢のとおりである。なお、「再評価率」とは、標準報酬を最近の賃金水準により再評価するために乗じる率をいい、平均標準報酬額を計算する際は、過去の標準報酬月額及び標準賞与額について、最近の水準に再評価を行うこととされている。
B × (法43条2項)在職定時改定における基準日は、「7月1日」ではなく「9月1日」である。なお、在職定時改定の仕組みは令和4年4月1日から導入された。
C 〇 (法92条1項)本肢のとおりである。
D 〇 (法78条の28)本肢のとおりである。
E 〇 (法46条6項、令3条の7)本肢のとおりである。配偶者が、①年金額の計算の基礎となる被保険者期間の月数が240以上である老齢厚生年金、又は、③障害厚生年金及び障害基礎年金(その全額につき支給を停止されているものを除く)等を受けることができるときは、その間、配偶者加給年金額の支給が停止される。
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step3 コメント
・択一式の厚生年金保険法の問9は誤り探しの問題であり、Bの誤りが数字の誤りで改正事項でしたので、他の選択肢がわからなくても正解を導くことが可能でした。
明日もがんばりましょう。
2022年10月09日
予備校を利用する場合であれば、「いつ・どこで」講義を視聴して、その後の復習(おっかけ復習)を「いつ・どこで・何を」するかを決め、表か何かに落とし込みます。
まずは、講義を「いつ」聴くかです。
講義を聴く場合には、音声を伴いますから、どこでもいいという訳にはいきません。
たとえイヤホンを使用するとしても、周りに迷惑にならない環境でなければなりません。
また、できたらですが、疲れている時に視聴するのは得策ではないので、自分にとって頭が冴えている日時を選ぶ方がいいです。
勿論、過去問を解いたり、テキストを読んだりする際も、疲れていないに越したことはないのですが、講義視聴はぼんやりと聴いてしまってはもったいないからです。
集中して聴きたいこともあり、できるだけ頭が冴えている時間帯を選んでください。
それが平日の朝なのか、土曜日なのか、日曜日なのか、人によって違ってくるものと思いますが、自分自身のクオリティが一番高い時を選定してください。
また、講義視聴には、一定の時間が必要となりますから、通勤電車の中の細切れ時間で視聴するということもできませんから、ある程度、まとまった時間の確保が必要になります。
講義視聴する日時が決まったら、続いてその後の復習に当てる時間を決めましょう。
佐藤塾のパックで受講されている方には、講義の倍の時間の復習をお願いしていますので、1週間当たり講義時間を含めて15時間(講義視聴時間を除くと10時間)の復習をする時間帯を設定してください。
あまりきつきつに入れ込むと、できなかったときに穴があいてしまいますから、「予備」のような時間も入れておくとよいでしょう。
ある程度の時間帯が決まれば、次は「どこで」学習するかです。
外で学習を行う場合には、テキストや過去問の教材を持ち運ばないといけませんから、持ち運べる状態である必要があります。
煮詰まらないためにも、自宅以外の場所もリストアップしておきましょう。
なお、週間学習スケジュールは、基本的なものを作ってからは、一定の期間、試してみて、実際にできるかどうかを確認し、できない場合には、少しずつでも時間帯や場所の修正をしていくといいです。
また、週間学習スケジュールは、1つだけでなく、「仕事が忙しい場合」とか「日曜に予定が入ってしまった場合」など、スケジュール2、スケジュール3など、いくつか作っておいてもいいでしょう。
ただ、あまり作り過ぎると、訳が分からなくなってしまいますので、3つ程度がいいのではないかと思われます。
10月後半は、「捗る時間帯」はいつで、「捗る場所」はどこかを明確にして、週間学習スケジュール通りにこなせるかどうかを試してみてください。
これだというスケジュールが定まったら、あとはそれを習慣にしていけばしめたものです。
インプットの時期は長丁場になりますから、習慣化して学習をこなしていくことができれば楽になります。
また、ある程度、こなすことができるようになれば、逆にできないと気持ち悪いという感覚になっていきます。
10月中に設定し、試行錯誤してみてください。
11月からの学習が花開くことになるでしょう。
がんばってみてください。
参考 ☞ 「「学習時間を増やす工夫」について」
9問目は、選択式の国民年金法です。
正答率88%の問題です。
<問題( 選択式 国年 B )>
寡婦年金の額は、死亡日の属する月の前月までの第1号被保険者としての被保険者期間に係る死亡日の前日における保険料納付済期間及び保険料免除期間につき、国民年金法第27条の老齢基礎年金の額の規定の例によって計算した額の B に相当する額とする。
step1 選択肢を見ない状態で、答を紙に書いてみてください。
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step2 次の選択肢の中から答を選んでください。
Bの選択肢
① 2分の1 ② 3分の2
③ 4分の1 ④ 4分の3
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step3 正解は・・・
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step4 コメント
・選択式の国民年金法のBは、寡婦年金の額からの基本的な数字を問う問題でした。ここは、選択肢にまぎわらしいものも無く、迷うことなく正解できたことと思われます。
明日もがんばりましょう。