2023年02月12日

現在、個別相談を行っています。
このところは、相談したいという方が増えています。

フルパック☆プラス等のパックコースにお申込みいただいた方には、3回、個別相談を行うことができます。
ところが、例年、1回も個別相談をしないという人も実に約半数います。

状況は様々だと思われますが、「設定した個別相談の日時の都合が合わない。」という方や、「順調にいっているので必要ない。」又は「25分の時間(プラスその前後の時間等)が勿体ない、そんな時間があるなら少しでも勉強するよ。」という方もいらっしゃるとは思います。

ただ、おそらく、そういった方より、勉強する時間が十分確保できていないため、そういう状況で個別相談を受けても、単に「学習時間を増やしてください。以上、終わり。」という結論で、時間にして5分と持たずに終わってしまうであろうことがわかっているから、学習できていない今の状況では、時間を取ってもらうこと自体申し訳ないと考えて、予約しない(できない)人が多いと思われます。

確かに、学習時間が確保できていないのに、「どうしましょうか?」では、「学習時間を確保してください。」で終わってしまいます。

ただ、今まではできなかったけれど、これからは「学習時間を確保しよう。」「頑張っていこう。」と思っている意気込みのある人は予約してください。
今まではきちんと学習してこなかったけれど、この先、どう追いついたらいいかをいっしょに考える契機にしてもらうことは構いません。

というのも、今の時期であれば、まだ何とかなる時期であるからです。
ゴールデンウィーク後の直前期になると、もはやその差は歴然となり、手遅れとなります。
そこからの勝負は、インプットをしっかりできているという人の中の勝負となるからです。

何年も本試験に挑戦し続けているのに合格できないという人は、今回はせっかく相応のお金を払って佐藤塾で学習していただいているのですから、いつもと同じ結果に終わらせてはなりません。
この2月~4月のうちの挽回こそが、なんとかなる最終ラインと思っていただいた方がいいです。

今、現在、個別相談は、業界の中でも有料化の傾向にあり、無料の個別相談を実施しているところは少なくなってきています。
1回あたり数千円、ないしは相当な回数実施するものの、別途数万円という金額を別途お支払いいただいてもおかしくありません。
実は、そのくらい、個別相談に需要があるのも事実です。

パンフレットに掲載されている合格者の方は、ほとんどの人が3回の個別相談を受けています。
それに、個別相談を受けた人の方が、当たり前のことかもしれませんが、合格できる可能性が高くなっています。

それは、個別相談を受けてそのアドバイスが効いたという人もいるでしょうが、元々、学習をしっかりやれている人や、あまり成績は良くないものの合格したいという気持ちの強い人が予約をしているからだと思われます。
そういう人は、ちょっとしたアドバイスも見逃さず、自分に吸収する(取り込む)からです。

そうであるとすれば、合格するためには形から入るべきであって、合格する人の行動パターンと同じ道筋を進む方が、合格できる流れに乗っていけるように思われます。

今が潮時です。
というのも、直前期に「ほとんどやっていないのですが、どうしましょうか。」と言われれても、もはや対処のしようが無く、アドバイスが限られてしまうからです。
ぜひ、まだ相談していないという方は、1回目の相談に舵を切ってください。
2回目という方は、3~4月の良い時期を考えて予約してください。


合格の助けになるような有意義な時間にしていきたいので、この機を逃さないようにしてください。
ただ、「どうしたらいいでしょうか?」では、25分という時間では納得のいく結論にはいきつかない可能性が高いので、「こうしようと考えているのですが、どう思われますか?」と聞いていただくと、よりよい結論が導けるような気がします。

お待ちしています。



2023年02月11日

これからここに記載する<1><2>の2つの内容は、基本的には同じですが、表面的には異なっています。
どちらでいくのがいいのかは、ご自分の学習の進捗度合い等を考慮して判断してください。

<1>社会保険のインプットの時期は、脇目も降らず社会保険だけに学習を集中させる

以前のブログにも書きましたが、社会保険科目が合否を分けます。
逆にいうと、「社会保険科目ができない」、「社会保険科目の学習が疎かであった」という場合に、まず合格することはありません。

したがって、社会保険科目のインプットの学習をする際の注意事項としては、他の科目の学習はやらずに社会保険科目だけを徹底的に学習することです。

学習が手薄な労働科目があったとしても、この時期は社会保険科目だけに傾斜して学習をしていくべきです。

というのも、健保・社一(の医療保険絡みの法令)・国年・厚年には、学習していく上での連動性があるからです。
たとえば、国年の老齢基礎年金を学習したら、その知識は厚年の老齢厚生年金にも波及します。
健保を学習したら、社一の医療保険絡みの法令(国保・高齢者医療・介護・船員)にも波及します。
波及するとは、A法の学習をしていなくても、B法のある箇所を学習すれば、それだけで科目のその箇所の理解も一定程度、進むことを意味します。

ところが、労働科目はそうはいきません。
労働基準法を丹念に学習したら、労災保険法の得点が連動して上がるということはほとんどありません。
すなわち、労働科目は単独であり細切れであり、社会保険科目は共通性があり連動する箇所が多いということになります。

ということは、できれば短期間に集中して、社会保険科目の全体を俯瞰して学習を進めてしまい、理解したての直後に次の項目に入ってしまった方が得策です。
そうすることで、短期間に知識の整理=得点の大幅アップが見込めます。
ところが、途中で労働科目を挟むと、せっかくの連動性が損なわれてしまい、再度、準備運動的な時間が必要になり、時間のロスとなります。

たとえば、学生時代に1日6時限の授業が組まれていたとして、通常、月曜日は、1時限目「国語」、2時限目「数学」、3時限目「理科」、4時限目「社会」、5時限目「英語」、6時限目「音楽」などと組まれているのが普通です。
もし、毎日がこの時間割だとして、1時限目の「国語」は、1週間の授業が月~金の5日間だとした場合、週5回授業を受けることになり、6週間経過すれば30回の授業を受けることになります。
もし、月曜日から金曜日までの各6時限が全部「国語」の授業であれば、1週間で30回の授業をこなすことができます。
「国語」が苦手な生徒の場合には、一気にやるのは苦痛かもしれませんが、細切れにやるよりも、「昨日の授業では、ここまでをやりましたよね。」という確認に要する時間がいらず、授業の時間の間隔が短い方がはかどることになります。

同じように、漫画にたとえると、たとえば「少年ジャンプ」のような漫画の雑誌は、10位の別々の漫画が少しずつ掲載されていて、続きは「また来週」となりますが、10の漫画を並行的に読むのではなく、1つの漫画を一気に10話、読む方が満足感が高くなると思います。
「少しずつ読む位なら、ためておいて一気に読んでしまいたい。」という気持ちが生じることがあるはずです。

これと同じで、社会保険科目の学習は途中に別の科目で中断せずに、一気に全体を把握して、横断的に短期間で押さえてしまう方が理解が進みます。
要は、密着して徹底的に学習してしまった方が効率がいいのです。

ところが、学習が捗っていないという受験生ほど、ある科目を学習していたら違う科目が気になってしまい、落ち着いて学習できず、あっちやりこっちやりという状況になりがちです。

よく、労働科目のインプット学習の際には、「年金をやっておかないと忘れてしまう。」と言って年金も同時にやり、社会保険科目のインプット学習の際には、「労働科目の復習もしておかないと。」と言って、どっちつかずの中途半端な学習に終始してしまうケースがあります。

他の人よりも倍の時間の学習時間があるというのであればまだしも、仮に倍の時間の学習時間が取れるのであっても、連動する科目を選んで横断的に学習をしていく方が効率的です。

ぜひ、この期間は、社会保険科目だけの学習に終始して、脇目も降らず社会保険科目の学習に没頭してください。

科目の連動性があるだけに、できるだけ短期間に多くを詰め込んでしまう方が、隅々まで理解できることになりますし、しっかりと確実に覚えることができますから、覚えたことの記憶も長続きすることになります。

第一、学習の配点やインプット講義のコマ数から鑑みると、労働科目と社会保険科目はおおよそ1対1であり、50%・50%となりますが、学習のウェートや重要度からすると、約3分の2を社会保険科目が占めるといってもいいくらいです。


学習のウェート



こう考えると、もはや3分の1のウェートの労働科目にかかわっている時間は無く、社会保険科目の方に徹底的に切り込んでいかないと、時間切れになってしまいます。


<2>労働科目がどうしても気になる方は・・

ただ、そうはいっても、たとえば、「労災保険法や雇用保険法の理解がいまいちで、こんな状態であっても、労働科目の学習を全くやらずに社会保険科目だけをやっていいものか?」という疑問が生じ、「もし、ここでやり方を間違えれば、6月以降の直前期に大変なことになる。」と思う人もいるに違いありません。

労働科目のインプットの時期に、自分自身で納得できるくらいに学習ができていれば、社会保険科目のインプットの時期には、社会保険科目だけを徹底的に学習するということは理解できるものの、自分は労働科目の学習に遅れを取ってしまっていて、この状態では気になって社会保険科目の学習を落ち着いてすることができない、という状態になってしまう人も見受けられます。

そういう方の場合は、気になる労働科目を学習する日を「1か月の中で2日間だけ」と決めて、その日だけは気になる科目にまい進するとするのはどうでしょうか。

一番良くないのは、こっちやってあっちやってというように、1日又は1週間のうちに、連動しない科目をまたぐ学習をしてしまうことにあります。
せっかく、一気果敢に知識を取り込めるところを、中断することによって、再びその箇所の要点を再度、記憶に呼び起こす必要が生じ、その時間がもったいないことになります。
そういう科目を細切れにした学習の仕方は、直前期の学習の仕方であって、インプットの時期を乗り越えて多くを身につけた状態の時期の学習の仕方になります。

そこで、丸々1日学習できる日を2日間ほど選んでください。
(2月、3月は、それぞれ1日ずつ祝日がありますので、それを上手く活用して、通常の学習の復習に食い込まないようにしてください。)
その2日だけは、たとえば「労災」をやる日と決めてしまって、その日だけは集中して「労災」をやってしまい、逆にいうと、その日だけしかやる日は設けないようにします。

2日間で①全体を確認し、②一通りテキストでチェックし、③重要箇所を自分で選定し、④その箇所だけを頭に叩き込みます。

ただし、2日間しかないので、たとえばフルパック☆プラス等の労災の講義5コマを再度、視聴することはできません。
それをすると、講義視聴だけで終わってしまうことになり、頭に入れ込むところまで及びません。

そこで、講義視聴は短時間で行うように、今回、発売した「重要事項総まとめ」を活用して、次のような時間割でこなす手があります。
(追い上げたい科目だけ購入してください。)


2日で労災



1日目のやり方を簡単に記すと、次のようになります。

1 労災保険法①の重要事項総まとめ講義を2時間半で視聴する。
⇒ 一時停止などを押さずに、一気に講義を視聴してください。

2 重要事項総まとめで講師が説明した箇所のみテキストを読み、頭に焼き付ける。
⇒ 限られた2時間程度の時間でのテキストを読み込んで、再度、意味を理解します。深堀りせずに、さらっと全体を軽めに確認で構いません。

3 重要だと思われる1~3箇所をセレクトして、フルパック☆プラス等の佐藤先生のインプット講義を視聴する。
⇒ たとえば、労災保険法であれば、「認定基準」や「特別加入」などの箇所が該当すると思いますので、その箇所を再度、視聴します。最低でもその箇所だけは押さえてしまいます。

4 全体整理
⇒ 2と3を踏まえて、頭の整理の時間です。

このようにして、2日間だけやってみて心配が晴れるのであればそれでもいいかもしれません。

労働科目が気になって仕方が無く、社会保険科目を落ち着いて学習できないという方にとっては、限られた2日間を用意して、「その2日だけは気になる科目を学習する日」として、その代わり、その日以外は社会保険科目にまい進するようにすれば、メリハリが付いた学習ができるようになるのではないでしょうか。

このように、たとえば、2月には「労災」、3月には「雇用」、4月には「労基」といった2日間学習で、とりあえず標準ラインまで押し戻しておくことが可能です。

ただし、通常の社会保険科目のインプット学習は、今まで通りの復習のやり方を崩さず学習をしてください。
復習は講義の時間の倍=10時間とありますが、この時間をできれば少しずつでも多くしていくように心がけていってください。

講義後の伏流



「ランチタイム・スタディ 2023統計数値」の33日目は、「労働力調査(基本集計)」から「労働力人口の動向」の推定予想問題です。


<推定予想問題(労働力人口の動向)>

〔問〕 労働力人口の動向に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 労働力人口は、2022年平均で5,975万人と、前年に比べ減少となった。

B 2022年平均の労働力人口を男女別にみると、男性は3,805万人と22万人の減少、女性は2,596万人と16万人の減少となった。

C 労働力人口比率は、2022年平均で59.5%と、前年に比べ0.4ポイントの上昇となった。

D 2022年平均の労働力人口比率を男女別にみると、男性は7割を超えており、女性は5割を超えている。

E 非労働力人口は、2022年平均で4,128万人と、前年に比べ43万人の減少となった。このうち65歳以上は6万人の減少となった。



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step1 正解は・・・



D



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step2 解説

A × (労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要) 労働力人口は、2022年平均で「6,902万人」と、前年に比べ減少(2年ぶりの減少)となった。なお、本肢は、15~64歳(生産年齢人口に当たる年齢)の労働力人口の記述である。

B × (労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要)2022年平均の労働力人口を男女別にみると、男性は3,805万人と22万人の減少、女性は「3,096万人」と16万人の「増加」となった。

C × (労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要) 労働力人口比率は、2022年平均で「62.5%」と、前年に比べ0.4ポイントの上昇となった。

D 〇 (労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要) 本肢のとおりである。

E × (労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要) 非労働力人口は、2022年平均で4,128万人と、前年に比べ43万人の減少となった。このうち65歳以上は6万人の「増加」となった。




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step3 コメント

・ここは割と難しいと思われます。ただし、数字自体を丸暗記する必要はありません。誤りである場合、明らかな間違い(数字、増減)としている場合が多いため、それに気が付けば正解にたどりつくことができます。

<ポイント>
・労働力人口は減少しています。ただし、女性は増加しています。
・非労働力人口も減少しています。ただし、65歳以上は増加しています。
・労働力人口、非労働力人口共に減少しているのは、15歳以上人口自体が減少していることを意味します。
・「労働力人口(約7千万人弱)+非労働力人口(約4千万人強)=約1億1千万人」であり、全人口数にはならないのは、「15歳以上人口」の中で振り分けられているからです。
・労働力人口比率は6割を超え、15~64歳の労働力人口比率は8割を超えています。
・労働力人口比率を男女別にみると、男性は7割を超え、女性は5割を超えています。



次回もがんばりましょう。