2016年12月16日

「ランチタイム・スタディ」の第52問です。

「ランチタイム・スタディ」の主旨については、9月29日の佐藤塾ブログの
「ランチタイム・スタディ」開始のお知らせをご覧ください。

「ランチタイム・スタディ」の活用法については、10月22日の佐藤塾ブログの「ランチタイム・スタディの活用法」をご覧ください。


さて、52問目は、択一式の労災保険法です。

正答率54%の問題です。



<問題(択一式 労災 問4)>


〔問〕 労災保険給付に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 被災労働者が、災害現場で医師の治療を受けず医療機関への搬送中に死亡した場合、死亡に至るまでに要した搬送費用は、療養のためのものと認められるので移送費として支給される。

B 労働者が遠隔地において死亡した場合の火葬料及び遺骨の移送に必要な費用は、療養補償費の範囲には属さない。

C 業務災害の発生直後、救急患者を災害現場から労災病院に移送する場合、社会通念上妥当と認められる場合であれば移送に要した費用全額が支給される。

D 死体のアルコールによる払拭のような本来葬儀屋が行うべき処置であっても、医師が代行した場合は療養補償費の範囲に属する。

E 医師が直接の指導を行わない温泉療養については、療養補償費は支給されない。




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step1 正解は・・・



D


   

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step2 解説

A 〇 (法13条2項、昭30.7.13基収841号)本肢のとおりである。死体移送費は、療養の範囲である移送費としては認められないが、本肢のように、診療を目的とした搬送の途中死亡した場合の搬送費は、死亡に至るまでに要した費用が移送費として支給される。

B 〇 (法13条2項、昭24.7.22基収2303号)本肢のとおりである。本肢の費用は、療養補償給付の範囲には属さない。

C 〇 (法13条2項、昭31.9.22基収1058号)本肢のとおりである。本肢の場合、請求額が社会通念上妥当と認められる場合には、移送費は全額が支払われる。

D ☓ (法17条、昭23.7.10基災発97号)本来葬儀屋において行うべき処置を医師が代行したと認められる場合には、「葬祭料」の範囲に属する。

E 〇 (法13条2項、昭25.10.6基発916号)本肢のとおりである。温泉療養は、病院等の附属施設で医師の直接指導のもとに行うものについては療養補償給付が支給されるが、医師が直接の指導を行わない温泉療養については支給されない。




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step3 コメント

・択一式の労災保険法問4は療養補償における通達からの出題でした。細かい内容でしたから、確信を持って解答することは難しかったと思われます。



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step4 プラスα(一読しておこう)

療養補償給付(法13条)

① 療養補償給付は、療養の給付とする。

② 前項の療養の給付の範囲は、次の各号(政府が必要と認めるものに限る)による。 
1.診察
2.薬剤又は治療材料の支給
3.処置、手術その他の治療
4.居宅における療養上の管理及びその療養に伴う世話その他の
5.病院又は診療所への入院及びその療養に伴う世話その他の看護
6.移送

③ 政府は、第1項の療養の給付をすることが困難な場合その他厚生労働省令で定める場合には、療養の給付に代えて療養の費用を支給することができる。




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step5 練習問題(チャレンジしてみよう!)

療養補償給付(法13条)

① 療養補償給付は、療養の給付とする。

② 前項の療養の給付の範囲は、次の各号( A が必要と認めるものに限る)による。 
1.診察
2.薬剤又は治療材料の支給
3.処置、手術その他の治療
4.居宅における療養上の管理及びその療養に伴う世話その他の B 
5.病院又は診療所への入院及びその療養に伴う世話その他の B 
6. C 

③ 政府は、第1項の療養の給付をすることが D な場合その他厚生労働省令で定める場合には、療養の給付に代えて E を支給することができる。




step6 選択肢はありません。答を紙に書いてみてください。
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step7 練習問題の解答



A → 政府
B → 看護
C → 移送
D → 困難
E → 療養の費用




来週もがんばりましょう。
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2016年12月15日

実務講座の5日目(最終日)のご案内です。

5日目は、「 助成金 」 「 事務所経営・営業① 」 」 「 事務所経営・営業② を行います。(各2時間)

東京本校実施のLIVE講義の日時は次の通りです。
[11] 「 助成金 」                  1月21日(土)  10:00~12:00
[12] 「 事務所経営・営業①    1月21日(土) 13:00~15:00
[13] 「 事務所経営・営業②  
1月21日(土) 15:30~17:30
※Web受講、VB受講も実施しています。

   
<5日目の講義内容や特長等>

[11]  「助成金」 
   御代川正佳先生

・事務所名 : 社会保険労務士・行政書士 御代川綜合事務所
・専門分野 : 助成金、給与計算
・開業年月 : 平成24年9月


今、一番注目を集めている「キャリアアップ助成金」の正社員化コースについて取り上げます。この助成金は、有期契約労働者から正規雇用へ転換する場合に申請するもので、他の助成金と比べると、比較的取り組みやすく、助成金の額も多額(有期契約労働者を正規雇用へ一人転換すると60万円)なため、積極的に企業に提案しやすい助成金の一つです。私はこの助成金からのアプローチで就業規則の作成や労働保険・社会保険の手続き業務の仕事等の依頼を受けてきましたその具体的手法は他に開示したくない極秘のノウハウですが、筋道がわかればすぐに実践できる内容でもあり、今回、みなさんに特別にお伝えしようと思います。


① この業務の醍醐味は何ですか?

助成金の提案をして、自分の考えた通りに物事が運んだ時の「快感」が醍醐味です。

② この業務を行う上で、辛い点や大変なことはありますか?
順番を間違えたら、助成金はもらえないので、常に緊張感を持って業務を行うことです。

③ 開業するきっかけを教えてください。
「自分の力で何ができるか」を考えるようになったことが、開業するきっかけです。

④ 開業して良かったことは何ですか?
いろいろな人と出会えたことです。

⑤ 先生のモットーを教えてください。
「一期一会」です。人との出会いをもっとも大切にしています。

⑥ 先生の今後の展望(目標)を教えてください。
たくさんの人と出会い、いろいろな価値観や考えを吸収して、自らが成長することです。

⑦ これから社労士を目指す人へのメッセージ
辛いこともたくさんありますが、やりがいはあります。頑張ってください。


<講師プロフィール>

早稲田大学法学部卒業。司法試験を目指すが、目標達成に至らず。その後就職して、会社の労務管理に興味を持ったことで、社会保険労務士を目指す。





[12]  「事務所経営・営業①」    佐々木隆先生

・事務所名 : 佐々木社会保険労務士事務所
・専門分野 : 人事考課制度、賃金規定、労務コンサルタント
・開業年月 : 平成19年2月1日

金なし、コネなし、実務経験ほとんどなしで開業した自分の経験談や実際にどのような営業方法や事務所運営を行ってきたかを詳しくお話します。社労士事務所を軌道に乗せるために必要なノウハウ、契約を獲得するまでのイロハや心構えなどメンタル面の内容も含めて説明します。資格は取ってみたものの開業に二の足を踏んでいる方、開業しても何をどうしたらいいか全く分からないといった方は是非足を運んでみてください。


① この業務の醍醐味は何ですか?
手続きや労務問題で困っている経営者をお手伝いする事や労働者の働きやすい環境を構築する事です。

② この業務を行う上で、辛い点や大変なことはありますか?
経営者が法律を中々理解してくれず遵守しない場合など、自分の思っている事と真逆の方向に進んでしまう場合です。

③ 開業するきっかけを教えてください。
自分自身のあらゆる可能性を発揮するには会社勤めではなく社労士開業しかないと考えました。

④ 開業して良かったことは何ですか?
良いも悪いも全て自分の責任ですが、仕事の面白さや自分の時間が取れるなど良い事が圧倒的多いという事です。

⑤ 先生のモットーを教えてください。
二人三脚で会社(社長)のお手伝いをする事です。

⑥ 先生の今後の展望(目標)を教えてください。
今後やってくる人手不足や定着率の低下を改善するためのコンサルタント能力を培っていきたいです。

⑦ これから社労士を目指す人へのメッセージ
社労士の需要は今後も大きくなると思いますので、なるべく早く開業してみては如何でしょうか。



<講師プロフィール>
佐々木隆先生

平成7年の大手建設会社に入社し10年間勤務。その後、平成17年の社労士試験に合格し平成19年2月に開業。現在は台東区上野にて職員4名と共に就業規則・賃金規程・人事考課制度・労務コンサルタント等ジャンルを問わずに業務を行う。平成25年より台東支部副支部長を務める。
HP:
http://office-sasaki.jp/




[13]  「事務所経営・営業②」    小島信一先生

・事務所名 : 小島経営労務事務所
・専門分野 : 労務相談コンサル、講師、1・2号手続、給与計算
・開業年月 : 平成19年4月1日


開業する前は、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、などなど心配事が尽きません。でも、一番大切なのは、とにかく始めること。この「行動を起こす」ことがとても大切です。本講義では、私がどうやってこの10年過ごしてきたのか、余すことなくお話します。


① この業務の醍醐味は何ですか?
なんといっても、顧問先1件がとれたときですね。


② この業務を行う上で、辛い点や大変なことはありますか?
断られたり、プライドをズタズタにされたときは、つらいですね。また、なかなか思い描いたとおりにならないです。

③ 開業するきっかけを教えてください。(③~⑦については、「実務講座の1日目のご案内[3]」に記載したものと同じです。)
28歳まで、お酒の営業をしていましたが、ある日酒屋を訪問していて銀行の人が営業に来たのですが、私は商談途中で打ち切られ、追い出されてしまいました。そのとき、「自分の仕事って重要じゃないんだあ~」と大変虚しく感じました。もっと重要なことがやりたい、もっと責任の強い仕事をしたい、…。社労士を知り。絶対この資格で食っていくぞ、と決意しました。

④ 開業して良かったことは何ですか?
人脈が広がったことや社労士の仲間がたくさんできたことです。サラリーマンでは到底経験できないことや、到底出会えないような人とも会うことができます。経済面でも良くなりました。また、人間的にも成長できました。

⑤ 先生のモットーを教えてください。
信頼され、尊敬され、役に立つこと、人から好かれることです。

⑥ 先生の今後の展望(目標)を教えてください。
業界人としては、後輩の育成です。あと、スキル面では、さらなる的を射た、心に刺さるアドバイスができるようになることです。

⑦ これから社労士を目指す人へのメッセージ
まずは手続き、給与計算など社労士としての基本業務はきっちりマスターしてください。その先に3号業務があります。


<講師プロフィール>

※小島真一先生のプロフィールに関しては、実務講座の1日目のご案内[3]をご覧ください。




最終日となる5日目は、営業に関してです。
社労士として仕事を続けていけるかどうかは営業にかかっています。
「社労士で本当に食べていけるのか?」という疑問や不安がある方は、ぜひ参加してください。
通常、他人(特に同業者)には聴かせたくない秘訣をお話しすることになります。




実務講座の4日目のご案内です。

4日目は、「 年金相談の実際 」 「 職場の安全衛生管理 」 」 「 メンタルヘルス を行います。(各2時間)

東京本校実施のLIVE講義の日時は次の通りです。
[8] 「 年金相談の実際 」     1月14日(土) 10:00~12:00
[9] 「 職場の安全衛生管理    1月14日(土)
 13:00~15:00
[10] 「 メンタルヘルス           1月14日(土) 15:30~17:30
※Web受講、VB受講も実施しています。

   
<4日目の講義内容や特長等>

[8]  「年金相談の実際」 
   早苗俊博先生

※当初、案内では「企業研修」としていましたが、都合により「年金相談の実際」に変更になりました。

・事務所名 : さなえ社会保険労務士事務所
・専門分野 : 社会保険(年金相談・年金教育)・企業研修・執筆業
・開業年月 : 平成21年4月


年金はその方の人生を通じて支給されるものです。その影響力は預貯金とは比べものになりません。そのため受け取るお客様も真剣ですし、私たち社労士も真剣に対応しなければなりません。多くの社労士が年金業務に携わり、社会的にも「社労士=年金の専門家」と認知されつつあります。
法律でしか「年金」に触れられていない方に、年金の知識がどのように活かすことができるかを肌で感じることができるよう、具体的な案件をもって講義をしたい考えています。


① この業務の醍醐味は何ですか?
難解な年金制度をわかりやすく説明することで、最後に「大変わかりやすかった、疑問点が解決した。相談をしてよかった」と言われることでしょうか。


② この業務を行う上で、辛い点や大変なことはありますか?
日々新しい制度になるため、毎日が勉強となる点でしょうか。また、高齢の方や障害をお持ちの方を相手とすることが多いため、言葉遣い等には特に気を使います。特に国や年金制度に不信感をお持ちの方には、最初からケンカ腰で来られる方がいらっしゃいます。そのような方には、その方の境遇にしっかりと耳を傾け、どういったことが原因でそのような考えに陥ったのかをしっかり確認したうえで、粘り強く応対することとなります。


③ 開業するきっかけを教えてください。
社労士試験において年金科目が苦手だったことがきっかけです。なぜこんなにわかりづらいのか、それを一つずつ解決していていくうちに、気が付けば年金が得意になっていてそれを活かす道として開業を目指しました。

④ 開業して良かったことは何ですか?
サラリーマンをやめると、それまで付き合いがあった人と全く違った人たちと出会うようになりました。時間の使い方、お金の使い方、そういったものもがらっと変わりました。人生の過ごし方は一つではない、ということに気づかせてもらったことが一番良かったことですね。


⑤ 先生のモットーを教えてください。

座右の銘のようなものは特にありませんが、「穴は深く掘れ、直径は自ずから広がる」ということばが常に心のどこかにあります。やるからには、徹底的に消化するタイプです。


⑥ 先生の今後の展望(目標)を教えてください。
佐藤塾での講師としてもまだまだもっと役に立つ情報を受講生の皆さんに差し上げたいと思ってます。社労士業としては、単にリクエストにこたえるだけではなく、お客さんが考えてもいなかった視点からのアドバイスをプレゼントできるようになることが目標です。メンタルを弱っている方へのケアが今後は重要と思っていますので、今後はその方面へ軸足を向けていくことも考えています。


⑦ これから社労士を目指す人へのメッセージ
合格基準が明確になった今、さまざまなデマに惑わせられることがなくなったはずです。「取るべき点を確実に取る」、王道の学習を続けてください。それが結局近道となります。社労士になると、視界がガラッと変わります。こればっかりはなってみないとわかりません。一年でも早くそのことを体験してもらえたらと思います。



<担当講師>

みなさんお馴染みの佐藤塾講師ので早苗俊博講師が担当します。
年金事務所での勤務経験を通じた興味・関心が高まる話が続々登場します。

早苗俊博講師






[9]  「職場の安全衛生管理」    岩野麻子先生

[10]  「メンタルヘルス」 
   岩野麻子先生


・事務所名 : 社会保険労務士岩野麻子事務所
・専門分野 : 労働保険徴収法、労働安全衛生法
・開業年月 : 平成19年5月

安全衛生の講義では、健康診断の手配ってどのようなことをやるの?衛生委員会はどのような話し合いをしているの?といった具体的なお話をしたいと思います。
メンタルヘルスの講義では、ハラスメントや精神疾患による休職者について、会社側と労働者側といった双方の立場から対応を考える一般的なプロセスをお話しします。
また、健康関連分野で、私が実際に執筆したりや講義で使用したレジュメなどをお見せしたいと思っています。


① この業務の醍醐味は何ですか?
「人の役に立っている仕事」と胸を張って言えるところです。顧問先のピンチを救ったり、従業員の方から感謝されることは嬉しいですね。

② この業務を行う上で、辛い点や大変なことはありますか?
忙しいときでも、顧問先からの問い合わせがあればすぐに答えなければならないことです。これが本当に苦手で・・(苦笑)。先ほどの裏返しですが、日々の業務をコントロールしつつ、知識や業務に必要なスキルに日々磨きをかける、ということです。

③  開業するきっかけを教えてください。
友人の行政書士が開業していたので、私にもできるかなと(笑)。また、社会に出て、自分がどれだけ通用するか試してみたかったのもあります。

④  開業して良かったことは何ですか?
会社員時代には会えなかったような方々とお会いすることができました。自分の裁量で仕事ができることも良かったと思っています。

⑤  先生のモットーを教えてください。
社会保険労務士の立場から、働くすべての人にQOL(Quality Of Life)の向上をもたらすことです。

⑥  先生の今後の展望(目標)を教えてください。
 「新・ワークライフバランス(仕事・家庭・自分の時間)」を大事にしながら働ける職場を作ることです。

⑦  これから社労士を目指す人へのメッセージ
みなさんは今、どのようなお仕事をされ、どのようなことに興味を持っていらっしゃいますか?社労士という資格にご自身が「これ!」と思うものを掛け合わせると、社労士という資格もさらに生き生きとしてくるのではないでしょうか。



<講師プロフィール>

岩野麻子先生

特定社会保険労務士。IHTA認定 ヨガインストラクター。
青山学院大学卒業後、社会保険労務士事務所(労働保険事務組合併設)に勤務し、中小企業350社を担当。その後転職し、従業員約3,000人の大手化粧品メーカーの人事部にて、安全衛生や労働・社会保険に関する業務に携わる。
独立開業当時は、顧問先もなく仕事が少なかったため、ヨガインストラクター養成校に通い、ヨガインストラクターも兼務。
現在では、顧問先も増え、昨年の中央統括支部・管外研修では、「ヨガで職場の健康管理~ヨガインストラクターが考える健康管理~」をテーマにした研修を行った。





4日目は、安衛法、年金法の分野です。
実際に取り組んでいる業務の話を中心に、より具体的かつ実践的な話が展開されます。


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