2023年03月13日
「ランチタイム・スタディ2023統計数値」の58日目は、「令和3年有期労働契約に関する実態調査(個人調査)」から「有期労働契約の実態」の調査記載事項です。
有期労働契約の実態
【令和3年有期労働契約に関する実態調査(個人調査)】
(6)現在の働き方に関する満足感
有期契約労働者の現在の働き方に関する満足度は、「満足している」65.5%、「満足していない」 21.9%となっている。
無期転換者の現在の働き方に関する満足度の有無は、「満足している」60.7%、「満足していない」28.5%となっている。
<ポイント>
・働き方の満足度については、有期契約労働者と無期転換者で満足している人が約6割と、だいたい同じ傾向にありますが、若干、無期転換者の方が劣ります。有期契約労働者の時と比べ、無期転換者は、責任の度合いや労働時間が多くなることが考えられますから、「やっぱり無期転換しなければよかった」という人がいることを意味しています。
有期契約労働者の現在の働き方に満足している理由(複数回答)は、「労働時間・日数が自分の希望に合致しているから」が63.1%と最も高く、次いで「職場の人間関係が良いから」39.1%の割合が高い。
無期転換者の現在の働き方に満足している理由では、「労働時間・日数が自分の希望に合致しているから」が56.7%と最も高く、次いで「失業の心配は当面ないから」51.4%が続く。
<ポイント>
・有期契約労働者も無期転換者も満足している理由の1番が「労働時間・日数」であるものの、2番目にくる理由が違います。有期契約労働者については、職場の雰囲気が良いから続けられるとなりますが、無期転換者の場合は、長期雇用で安定している点を挙げていて、理解できる内容です。
有期契約労働者及び無期転換者の現在の働き方に満足してない理由(複数回答)は、「賃金水準が正社員に比べて低いから」が最も高く、次いで「賃金の絶対水準が低いから」の割合が高い。
次回もがんばりましょう。
2023年03月11日
「ランチタイム・スタディ2023統計数値」の57日目は、「令和3年有期労働契約に関する実態調査(個人調査)」から「有期労働契約の実態」の調査記載事項です。
有期労働契約の実態
【令和3年有期労働契約に関する実態調査(個人調査)】
(5)無期転換の希望の有無等
有期契約労働者の無期転換の希望の有無について、「無期転換することを希望する」は18.9%で、うち希望する無期転換の方法は「無期転換ルールを用いて無期転換することを希望する」77.9%、「無期転換ルール以外の方法により無期転換することを希望する」22.1%となっている。
<ポイント>
・「無期転換することを希望する」有期契約労働者は約2割であり、希望する無期転換の方法は「無期転換ルールを用いて無期転換する」希望者が圧倒的に多いことがわかります。
有期契約労働者が無期転換を希望する理由(複数回答)は、「雇用不安がなくなるから」81.2%が最も高く、次いで「長期的なキャリア形成の見通しや、将来的な生活設計が立てやすくなる から」55.6%、「その後の賃金・労働条件の改善が期待できるから」35.0%となっている。
<ポイント>
・有期契約労働者が無期転換を希望する理由は、ずばり長期雇用にあります。
有期契約労働者が無期転換を希望しない理由(複数回答)は、「高齢だから、定年後の再雇用者だから」40.2%が最も高く、次いで「現状に不満はないから」30.2%となっている。
次回もがんばりましょう。