2016年10月27日

「平成26年度 国民医療費の概況」の2回目になります。

「平成26年度 国民医療費の概況」 1~4は、次のような構成としています。

・1:内容 → 「平成26年度 国民医療費の概況」の内容を抜粋
・2:過去問→ 「国民医療費の概況」の過去問の確認
・3:択一式練習問題 → 「平成26年度 国民医療費の概況」の「1.内容」と「2.過去問」を踏まえた択一式の練習問題
・4:選択式練習問題&まとめ → 「平成26年度 国民医療費の概況」の「1.内容」と「2.過去問」を踏まえた選択式の練習問題とまとめの図を掲載


1回目をご覧になっていない方は、[ 1 内容 ]を先にお読みいただくと効果的です。



2回目は、「国民医療費の概況」から出題された過去問を確認しておきましょう。
平成28年本試験、すなわち今年の択一式社一で2肢(H28-9C・D)出題されています。

それでは、問題を見てみましょう。



厚生労働省から平成27年10月に公表された「平成25年度国民医療費の概況」(以下本問において「平成25年度国民医療費の概況」という。)によると、医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用の推計である平成25年度の国民医療費は全体で40兆円を超え、人口一人当たりでは30万円を超えている。(H28-9C)

→ 〇 


「平成25年度国民医療費の概況」によると、「公費負担医療給付分」、「医療保険等給付分」、「後期高齢者医療給付分」、「患者等負担分」等に区分される平成25年度の制度区分別国民医療費において、「後期高齢者医療給付分」は全体の30%を超えている。(H28-9D)

→ 〇 




<平成28年度 本試験 択一式 一般常識 問9 についてのコメント>

「平成28年度 本試験 択一式 一般常識 問9」は誤り探しの問題であり、正解肢となったEの「国民年金保険料の納付率」を問う肢は、納付率が誤っていることの予測が付く内容でしたから助かった人も多かったのではないでしょうか。
そうでなければ、今回取り上げている問9D・Eの問題自体の正誤を判断しなければならなくなり、かなり苦戦することになったかもしれません。(H28-9Dは特に)


H28-9Eの問題と解説(参考)>

厚生労働省が公表した平成26年度の国民年金保険料の納付状況によると、平成26年度中に納付された現年度分保険料にかかる納付率は73.1%となり、前年度の70.9%から2.2ポイントの上昇となった。また、国民年金保険料の納付率(現年度分)の推移をみてみると、基礎年金制度が導入された時から約10年は、納付率は80%台であったが、平成14年度以降、現在に至るまで70%台になっている。(H28-9E)

→ ☓ (平成26年度の国民年金保険料の納付状況)平成26年度中に納付された現年度分保険料にかかる納付率は「63.1%」となり、前年度の「60.9%」から2.2ポイントの上昇となった。また、国民年金保険料の納付率(現年度分)の推移をみてみると、基礎年金制度が導入された時から約10年は、納付率は80%台であったが、平成14年度以降、現在に至るまで「60%台」になっている。



いかがでしたでしょうか。
今年に出題されたとなれば、来年も当然、出題される可能性があります。

[1 内容]の5つのポイントの中の「1」「2」が出題されていますから、「3」「4」「5」も押さえておくに越したことはありません。


次回は、択一式練習問題です。

☞ [ 1 内容 ]をご覧になりたい方はこちら
☞ 続いて次回の[ 3 択一式練習問題 ]をご覧になりたい方はこちら

(注)最初にアップした時は、第1回と第2回を両方合わせて掲載しておりましたが、文章量が長いため、2回に分けさせていただきました。



2016年10月26日

平成26年度 国民医療費の概況」が、9月28日に発表されています。

第1回目は、内容について記載しておきます。
覚えておきたいポイントは5つです。



<1> 国民医療費の状況

平成26年度の国民医療費40兆8,071億円
人口一人当たりの国民医療費32万1,100円であり、
前年に比べ共に増加している。


<2> 制度区分別国民医療費

制度区分別にみると、次のとおりである。

医療保険等給付分 : 19兆1,253億円 (構成割合46.9%
後期高齢者医療給付分 : 13兆3,900億円 (同32.8%
患者等負担分 : 5兆659億円 (同12.4%
公費負担医療給付分 : 3兆390億円 (同7.4%


<3> 財源別国民医療費

財源別にみると、次のとおりである。

公費 : 15兆8,525億円 (構成割合38.8%)
保険料 : 19兆8,740億円 (同48.7%)
   [内訳]・事業主 : 8兆3,292億円 (同20.4%)、
       ・被保険者 : 11兆5,448億円 (同28.3%)
・その他 : 5兆806億円 (同12.5%)
   [内訳]・患者負担 : 4兆7,792億円 (同11.7%


<4> 診療種類別国民医療費

診療種類別にみると、次のとおりである。

医科診療医療費 : 29兆2,506億円 (構成割合71.7%
 [内訳]  入院医療費 : 15兆2,641億円 (同37.4%
       入院外医療費 : 13兆9,865億円 (同34.3%
・歯科診療医療費 : 2兆7,900億円 (同6.8%)
薬局調剤医療費 : 7兆2,846億円 (同17.9%
・入院時食事・生活医療費 : 8,021億円 (同2.0%)
・訪問看護医療費 : 1,256億円 (同0.3%)、
・療養費等 : 5,543億円 (同1.4%)

医療費

                              (平成26年度 国民医療費の概況より)



<5> 年齢階級別国民医療費

年齢階級別にみると、次のとおりである。

・0~14 歳 : 2 兆4,829 億円 (構成割合6.1%)
・15~44 歳 : 5 兆2,244億円 (同12.8%)
・45~64 歳 : 9 兆1,932 億円 (同22.5%)
・65 歳以上 : 23 兆9,066 億円 (同58.6%

人口一人当たり国民医療費を年齢階級別にみると、次のとおりである。
・65歳未満 : 17万9,600円
・65歳以上 72万4,400円




いかがでしょうか。
次回は、過去問です。

☞ 続いて次回の[ 2 過去問 ]をご覧になりたい方はこちら




みなさん、こんにちは。
佐藤としみです。

11月5日(土)は大阪本校で、6日(日)には東京本校において、無料体験を実施いたします。
科目は、労働一般常識①(10:30~13:00)となります。
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